続ける
尊敬するnoterの池辰彦さんに、川柳を紹介していただいた。
憧れの noter去りぬ また一人
先輩noterが次々に卒業していくのに、少しセンチメンタルになって詠んだもの。池さんは、そこからnoteを続けるためのマインドセットについて考察されている。記事中では、もったいなくも「かっちーさんにあやかって」と前置きされた上で、次の川柳を詠まれている。
継続は 欲をかいたら 続かない
私も同じ思いだ。
noteを始めて10ヶ月が経過。noteの始め方を卒業し、noteの続け方について考える時期。
何かを始めるためには、一定の欲というのは必要だと思っている。自動車も、停止から発進までの間に最も大きなエネルギーを要する。そしてそのエネルギーの源泉の一つは欲だと思う。
しかし、一定のスピードまで動いた自動車をそのままローギアで走らせるのは非効率。車体も損傷させる。発進時に要したエネルギーを上手く手放し、慣性力で進むようにギアチェンジしなければならない。人間でいえば、徐々に欲を手放していくということ。
さて、最近ニつの「続ける」宣言をした。
みんなの俳句大会を二年目以降も続ける宣言と、noteを一生続ける宣言。
後者のnoteを一生続ける宣言について。
私が死ぬまでnoteが残っているかどうかはわからない。SNSの盛衰を見るとなくなっている可能性も高い。そういう意味では、ただの気構えみたいなものかも知れない。しかし、「いつ辞めてもよい」と「一生続ける」では、使うべきギアが変わる。
一つは、活動量。投稿頻度、アカウント成長スピード、交流の幅と深さなど、現在のペースを果たして今後も維持できるのかを考える。noteを始めたばかりの熱量をずっと維持していくのは難しいし、自分を取り巻く環境も変化していくことだろう。
1年後に同じことを続けている自信がなければ撤退する方針を立てている。毎日投稿はすでにやめているし、フォローは約200を上限として増やしていない。フォロワー数やコメント数は成り行きの数字だ。瞬間風速ならもっとやれるが、一年間継続するのが難しい活動からは距離を置いている。
もう一つは池さんのおっしゃるマインドセット。長期戦では、「いいときもあれば悪いときもある」という真理を受け入れることが大切だ。人生でも事業でも同じ。そして、悪いときのしのぎ方が、その後の継続や成功を決める底力である。ホームランが打てなくても、バントヒットでもフォアボールでもいいからバッターボックスに立つ。悪いときがいつまでも続くわけでもないので、次のいいときが来るまでじっくり我慢する。そういうときにホームランを打とうと欲をかかないことだ。
池さんの川柳を自分に覚えこませたい。
継続は 欲をかいたら 続かない(再掲)
では、なぜnoteを一生続けようと思ったのか。
noteを続けることで、短期的満足よりも大きなものが得られると思っているからだ。
ギアチェンジをしても、目的地にたどり着くという欲だけは捨てないのである。
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