沙々杯では審査員をやるよ
大変光栄だ。
アポロ杯、白杯、その前のオープン戦で次のような句を詠んできた。夏は航空機の句で予選ラウンド進出、秋は渡り鳥の句で銀賞、紫乃賞、勝手に橘鶫賞を頂戴した。
『夏』
夕凪や雲を撃ち抜く航空機
ソロキャンプ小川のせせらぎ音の糸
浴衣より立ちのぼりたる胸鎖乳突筋
『秋』
稲妻の宇宙の割け目めより一雫
恋焦がれ胸の熱きや流れ星
ランダムの雲モザイクの稲田映ゆ
渡り鳥イデオロギーを越える頃
『冬』
重力の精魂果てて軒氷柱
豪雪に開闢前の静寂見る
故郷行き眠れぬ夜汽車光る雪
初競りの卸市場に呼気昇る
どちらかというと、静的で力強い印象を与える句が多いと思う。
沙々杯審査員としては、自分の作風とは関係なく、日常の風景を詠った句中心に選ぶ。紫乃審査員の抜けた穴を補うつもりだ。好き嫌いでいうと、背景にストーリーが感じられる句が好き。
前回で言えば、
頑張れと君もいうのか昼の月
麻生ツナ子さん
理由聞かぬ母と一緒に大豆干す
ゆずさん
など
かっちー賞狙いに、無理に私に寄せないでよいよ。自分らしさが出ている句は輝いている。そんな句を選ぶと思う。
楽しもう。
【他の審査員】
白さん、亀山さんは連続
はらっぱのりすさんは、はらっぱのりす賞の特別審査員
【大会概要】
励みになります。 大抵は悪ふざけに使います。