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本のある日常

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書店員として働く私が、本のことについて書いたエッセイ集です。
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2023年4月の記事一覧

ブックオフは本好きにとっての遊園地

私は月に30冊ほど本を買う。 すべて新刊だと破産してしまうので、割合としては古本が多い。 そんな私が足繁く通うのがブックオフだ。 家の近くのブックオフはもちろん制覇済み。 車で出かけたときに未知のブックオフが目に入るとついつい寄ってしまう。 本好きの間でも愛好者が多く、こんな本まで出ているくらいだ。 何がそこまで本好きを魅了するのか。 それは、ブックオフにレジャー性があるからではないか。 いい本・欲しかった本が220円でゲットできた、あの喜び。 我々はそれを

新刊書店で出会い料として本を買う

新刊書店は高い。 いつの間にかそんなイメージが頭にこびりついていた。 そんなだから、書店で本をいい本を見つけても、「中古が出てから買おう。それか図書館で買おう」と見送るようになった。 でもある日気づく。そう思った本はけっきょく読まない、ということに。 というのも、中古本を買うにしても図書館で借りるにしても、手間と時間がかかってしまう。 その手間と時間をかけてる間に「その本が読みたい」という気持ちが、「その本を読めたらいいなあ」になり、最終的に「まあ、今の俺には必要ないか」