第140回 中期と長期
前回は、短期の説明だけで終わってしまいました。
正直、ここまで説明が長くなるとは思っていませんでした。
もっとサラッと終われると思っていたのですが、実際に書いてみるとまだまだ書き足りない状況です。
ただ、そんなにこだわっても仕方ないので、今回は中期と長期、更に全体の総括を説明したいと思います。
前回の説明で、ポジショントレードは、2週間以上から数か月未満のものであり、材料が業績にまで影響を及ぼす銘柄への投資と説明しました。
で、ポジショントレードまでが短期投資なのですから、これより長いのが中期投資です。
つまり、数か月以上の期間を設定する投資が中長期投資になる訳です。
そこで早速、中期投資と書きたいところですが、中期投資からアプローチして説明するのは、実は難しいんです。
そこで、スミマセンが、今回は前回と逆、つまり長い方から説明させて頂きたいと思います。
長い方、つまり超長期投資からです。
超長期投資とは、長期を超える期間と言うことで、具体的に言えば、「売る気の無い銘柄」への投資ということになると思います。
例えば、高配当銘柄、好優待銘柄、大好きな企業など、投資家その人が持ち続けたいと思っている企業は、少なからずあると思います。
そういう銘柄は、基本的に株価を気にせず、ただ持ち続ける事を目的にしていると思います。
例えば、FIRE族に人気の2914JTなんかがそれです。
時価総額も大きく、安定した企業です。
「たばこ」という社会的に問題のある商品を扱っていますが、当然、最近は「たばこ」以外の「食品」に注力しているので、過度な期待をしなければ今後とも保有し続けたいと思える銘柄でしょう。
ただ、2914JTでも言えることですが、必ずしも永遠と持ち続けることを強制されている訳ではありません。
減配や優待廃止などという投資家に対する暴挙を行う企業は多々あります。
大好きと思っていた企業に裏切られたと思うこともあるでしょう。
そういう時には、当然ながら売却するものです。
しかしながら、そうなるまでは持ち続けようと考えている投資が、超長期投資だという訳です。
次に、長期投資を考えると、超長期投資との違いを探すと、やはり長期投資は売ることが前提になると思います。
成長性に期待したキャピタルゲイン目当ての投資と言うことになるのでしょうか!?
理想買いではなく、現実買いを主体とした月足でチャートを見るような、じり高を期待する投資だと考えます。
投資期間は、その企業の成長が止まるところか、大きく減速するところまでということで、期間はそれこそ数年から十数年単位ということになるでしょう。
ただこの投資法では、最初から投資期間を明確に決められるというようなものでは無いため、最初は、中期か、長期か、超長期か分からないと思います。
ただ、短期だけはありません。
なぜなら短期と違って、業績変容だけを材料にして投資先を選んでいるからです。
さて、最後に中期ですが、すみませんが俗にいう消極的定義にさせてもらいます。
つまり、短期と長期で無いものを中期にするという定義方法です。
そもそも短期と中期の違い、中期と長期の違いを期間だけで考えても、明確ではないのだと思います。
このことは、結論から言えば、投資において期間による分類は、意味を為さないからだということです。
ここでの紹介でも、投資法による違いを用いて、期間の違いを紹介しました。
つまり、どの投資法を用いるかで、自ずと期間が決まってくるのだと考えます。
ただ、資金の性質という観点からアプローチすれば、期間と言う概念が重要になります。
例えば、1年間だけ投資したい、5年間だけ投資したいというヤツです。
「no-risk」を求めるなら、銀行の定期預金や、中途の国債を買うなどに限定されてしまいます。
ただ、多少の「risk」を許容するなら、株式投資等に資金を回すと言うことも間違いではありません。
1年間だけの投資なら、短期投資の中から手法を選ぶことになるでしょう。
しかしながら、投資経験が無い中で短期投資をしようとするのは、かなり無茶な注文だということを理解いただけると思います。
そもそも1日中張り付いていられなければ、デイトレより短い期間の投資はできません。
ですから自ずと、スイングトレードかポジショントレードになるのですが、この2つの手法は爆発力が大きいため、競争も激しいです。
初心者がちょっと増やしたいという安易な気持ちで参入すると、返り討ちにされてしまいます。
となると、ちょっと増やしたいと考えるなら、少なくとも中期以上の期間を設定した投資を考えるべきかなと思います。
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