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第118回 第2策 愛知県形の策

投資法を1つだけ伝えると書いていましたが、すみませんウソでした。
2つ伝えます。
それは、急落局面に続く相場での投資法も、一緒に伝えた方が良いと思ったからです。
その投資法は、「愛知県形の策」です。

以前に、私の講義を聞いて頂いた事がある方は、「急落後のチャートは、愛知県の形になる」という話を聞いたことがあるでしょう。
愛知県というのは、三重県との県境から見ると知多半島があるため、海岸線は一直線に南進して直ぐに北進します。
その後は、半島の根元から再び南進します。
そしてこの時の南進は、丸みを帯びたものになります。
その後は、三河湾の南端からゆっくりと浜松、静岡と切り上がって行くというイメージです。
スミマセン、渥美半島の存在を無視しています。

つまり、急落後の急反騰は、そのまま上昇の動きにはならない。
再び反落して来る。
但し、この反落は、最初の急落ほどは下げない。
途中からじり安の動きに代わり、ゆっくりと底打ちする。
その後も、急騰せずにゆっくりと戻って行くというのが、急落時のチャートのイメージということです。
それを単に「愛知県」の形になぞらえた訳です。

実は、この形になるのは、明確な根拠があります。
「打上花火の策」で説明したように、売らされる人が売り切った箇所が、知多半島の先っぽです。
そこから、虎視眈々と狙っていた買い方が、知多半島の根とも部分、東浦町から刈谷市辺りに向けて買い上げます。

ところが、買い方全てが中長期投資家という訳ではありません。
ボラティリティの高い相場ですので、短期トレーダーが多く参加しています。
彼らは、勢いが弱まったら売り抜けようとします。
だから、碧南市辺りまでの急落と言う形を作る訳です。

この辺りで、短期トレーダーは、粗方売り切ってしまいます。
その後、売りそびれた個人投資家中心に、断続的な売りがチョロチョロ出てきます。
これが、吉良吉田や豊橋を作っていく訳です。

そして、短期の売りが切れて、通常の相場へと戻ります。
すると、売られた分が割安と言うことで、徐々に買いが増え、ゆっくりと上昇し始めます。
それが、浜松、磐田、掛川、焼津、静岡になって行く訳です。

なぜこんなイメージを持っているかと言えば、急落時の底で仕込んで急反騰後の急落も持ち続けて、結局2番底で売らされた経験が、何度も私にあるからです。
全ては、私の失敗談からのものです。

この知多半島に相当する急反騰局面は、1日~2日間で終了してしまいます。
非常に短いのが特徴です。
ですから、5日(月)に仕込んだ分は、7日(水)に撤収したのです。
6日(火)の引けに撤退しようかとも考えましたが、高値引けしそうだったので持ち越しました。
日銀の発言が無かったら、危なかったですけどね。

そして2番底の最南端浜松は、相場環境によって位置が変わります。
通常は、2番底は1番底を下回らないということで、実際の地図とは違って、浜松は知多半島の先の羽豆岬より北に位置するはずです。
と言うのも、2番底の売り方は、売らされているのではなく、売りたくて売っているからです。
よほどの相場環境が更に悪化していない限り、その水準でも売りたいとはならないからです。

因みに碧南市は、週足-1σが目安になります。
そもそも-2σを超えて買わされたり、売らされたりすることは、行き過ぎです。
八卦の世界で言う「老陽」、「老陰」です。
行き過ぎは、必ず修正が入るので、今回の急落でも当たり前のように急激に買い戻されている訳です。
その戻される目安は、当然ながら行き過ぎていない範囲となるので、週足-1σです。

ここでもし、週足-1σを上回ったらどうなるか・・・・。
それは、二番底を付けずに戻して行く強い相場と判断して良いことになります。
中長期銘柄を探しているなら、二番底を否定した段階で、買いに入るべきでしょう。
ただ、急落した相場が、そのまま戻した経験は、私の中では殆どありません。
 
と書きながら、今回はそのまま戻りそうな雰囲気です。
今回の急落の原因は日銀の失策ですから、日銀が翻意すれば戻るのは当たり前です。
総裁の失言を、副総裁がカバーしたということなんでしょうね。
 
それでも、負け惜しみではなく、急落の翌々日に撤退したことに後悔はありません。
なぜなら、それが私が始める前から決めていた投資法だからです。

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