今週の相場結果と来週(4月第4週)の見方

まずは、令和6年4月19日(金)の引け後の数値です。
週足ボリンジャーバンドだけは、来週の予想値を記載しています。
 
日経平均  37,068.3円
TOPIX 2,626.32ポイント
 
20日移動平均ボリンジャーバンド
+2σ   41,280.54円
+1σ   40,351.60円
基準線   39,422.67円
-1σ   38,493.73円
-2σ   37,564.80円
 
20週移動平均ボリンジャーバンド
+2σ   42,500円
+1σ   39,700円
基準線   37,100円
-1σ   34,400円
-2σ   31,700円
※来週の予想値
 
25日移動平均騰落レシオ 99.9%
12日移動平均RSI   26.1%
12日移動平均乖離率   △4.80%
 
今週の日経平均は、39,056円から始まり、37,068円で終わっているので、△2,000円という大幅下落の動きでした。
 
まず、日足ボリンジャーバンドの-2σは、大幅拡大し37,564円まで下げてきています。
日経平均は37,068円まで下落し、-2σを下抜けたことで、買いサインが点灯しました。
しかしながら、4月19日(金)の値動きは、以下の通りでした。
始値37,724.47円
高値37,749.48円
安値36,733.06円
終値37,068.35円
 
つまり、日足の大陰線は-2σ上を通っていることから、下抜けはしましたが、下放れにはなっていません。
このことから、今日の大引けに買うには、多少の「risk」が残っていたことになります。
なぜなら、日足-2σを下放れて始まって陰線を引いた翌日は、確率高く急反騰の動きになるからです。
ですから、週明けの22日(月)が下放れて始まれば、積極的に動いて良いタイミングとなります。
 
更に週足ボリンジャーバンドですが、基準線まで下落してきています。
最も浅い調整ならば、この辺りで反発が期待できます。
 
そこで、来週の動きが反騰か、続落かの見極めですが、騰落レシオは99.9%とまだまだ高く、調整一巡感はありません。
一方、RSIは26.1%も調整一巡感は無いものの、先週に引き続いて低い値を示しています。
また移動平均乖離率は、△4.80%ですから、急反騰が期待できる状況になってきています。
つまり、指数的には先週に比べて、かなり買い場に近い状況になっています。
確率的には60/40であり、買い方有利に傾いています。
週明けに大幅続落となれば、80/20と更に傾くでしょう。
買いと言えそうな状況です。
 
さて、ここで週末の米国市場の動きです。
ダウ平均は211.02ドル高の37,986.40ドル、ナスダックは319.49ポイント安の15,282.01で終了しました。
中東情勢の緊迫化を警戒した売りと、堅調過ぎる消費意欲により利下げ期待の後退から、上下マチマチの動きになっています。
また、動画配信のネットフリックスが大きく下げたことで、ハイテク株を中心に大幅に下落しました。
このためシカゴCME日経平均先物は、ダウとナスダックを足して2で割ったように、変わらずの37,100円で引けました。
 
週明けの日本市場は、シカゴCME日経平均先物が変わらずだったことから、基本的には様子見になりそうです。
ただ、先週末の動きで追証を食らった人の投げが出れば、下落から始まり、その後は情勢次第の動きになると想定できます。
下放れて陰線を引けば、「low-lisk」の買い場到来と考えてよいでしょう。
日足-2σを下放れたタイミングで仕込んだものは、直ぐに反騰せずに下落して含み損になっても、その後の反騰局面では買値を上回ってくるからです。
 
しかしながら、騰落レシオは99.9%と高いままであることから、更なる下落の可能性も十分あります。
ここで勝負に出るか、限りなく「no-risk」に近いチャンスを待つかは、好みによるところだと思います。

あとは、今回の下落の原因です。
一応、イランは報復攻撃しないと公表しているのは好材料です。
ただ、円安物価高の影響から、日本国内の金利を早期に上げる可能性があると日銀が言い出したことは、非常に大きな悪材料です。
この辺りの綱引きで、今後の「risk」は変化することになるでしょう。

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