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第115回 第1策 打上花火の策➀

さて今回、投資法を伝えるタイミングとしては、ドンピシャだということで一つだけ伝えることにしました。
それは、「打上花火の策」です。
物凄く安易なネーミングですが、急落場面では有用なので覚えてください。

日経平均が急落する場面は、年に数回あります。
が、実はその程度の場面では、この手法を使うことはできません。
使えるのは、今回のように阿鼻叫喚が株式市場に蔓延するほどの急落場面になります。
2~3年に1度くらいの割合で起こる大チャンスです。

なぜ、このような時だけ使えるのか・・・・・。
それは、投資家が売りたくないのに売らされるという条件が必要になるからです。

株価は、売買が成立した時に値が付きます。
例えば、1,000円で買いたいと注文しても、売りが無ければ成立せず、値段も付きません。
同様に、1,000円で売りたいと注文しても、買いが無ければ成立せず、値段も付きません。
つまり株価は、売りたい人と買いたい人の意思の合致があってこそ、初めて値が付く訳です。

「うわっ、今日は50円も下げてる!!」
株価を見てそうビックリする経験が、1度や2度あるでしょう。
ただ、50円安という値が付いていることは、50円安で買っている投資家もいるということなんです。
50円安でも売りたいと考えた人と、50円安で買いたいと考えた人がいるからです。

ところが、先日のように、相場が一方通行になるときがあります。
それは、投資家の意思が極端に一方向に傾いたからです。
つまり、売りたいと考えた人が多いのに対して、買いたいと考えた人が極端に少ないからです。
売りたい人が多過ぎて、買いたい人が少な過ぎると、値が付きません。
つまり、先日のように大暴落してストップ安になってしまうということです。

大暴落すると、多く投資家たちは、焦りを覚えてしまいます。

- もっと下がるんじゃないか!? -

そう疑心暗鬼になって、売るつもりが無かったのに売り注文を入れてしまいます。

また、信用買いをしていた投資家たちは、追証の差し入れに迫られることになります。

- そんな金、ある訳ない!! -

そう捨てゼリフを言わされて、泣く泣く売り注文を入れさせられます。

こうなれば、売りが売りを呼ぶ展開になり、先日のような状況に陥ってしまいます。

このような状況、つまり売らされる状況になってしまったら、売らされる人が売り切らなければ反騰の動きにはなりません。
なぜなら、売らされる人は売りたくて売っている訳では無いのですから、売ることを止めることが出来ないからです。
ですから、買いたい人は、多少株価が下がっても、買おうという気にはなかなかなりません。
反対に売らされている人は止めることが出来ない為、成立するまで売り続けます。
すると、多くの投資家が疑心暗鬼になっているのですから、ちょっと下がっただけで新たに売らされる人が出てくるのです。
これが、何の計画性も無い人の心理というものです。

ですから、売らされる人が売り切った後で無ければ、反騰は難しい訳です。
しかし、言い方を変えれば、売らされる人が売り切ってしまえば、後は上昇するしかないとも言えます。
なぜなら、買いたい人は、もっと安く買えると考えて、虎視眈々とタイミングを狙っているからです。
そんな状況で売りが切れる訳ですから、これ以上の値下がりを望めないということです。
そうなれば、見切りの早い人から買い始めることになります。
更に反騰の動きが鮮明になれば、買いを待っていた人たちが、乗り遅れまいと一斉に買い注文を入れます。
先日のように、急落の翌日に急騰するような感じで、正反対の動きになる訳です。

そして、この反騰のタイミングは、3つあります。
➀寄り付きから売り気配で始まるものの、途中で値が付いた銘柄から急激に買い上げられて打上花火のように反騰して底打ちする。
➁多くの銘柄がストップ安に張り付いている状況で、後場14時過ぎくらいから急に買い注文が増え、寄り付いた銘柄から急激に買い上げられて打上花火のように反騰して底打ちする。
➂ストップ安で相場が終わった翌日に、買い気配から始まって底打ちする。

この中で、➀➁は、「no-risk=high return」になります。
➂は、「middle-risk=high return」になります。
ちょっと長くなったので、細かな説明は次回にしたいと思います。

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