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「当たり前」のすごさ

今年もライオンズは強い。


いや、土曜・日曜と続けてしんどい試合を見せられて、もやもやする月曜日を過ごしているのはぼくも同じです…


でも、そんなピリッとしない対オリックス戦の中にも「今年も強い」と感じさせてくれる場面があった。

それは3戦目となる2日の8回裏の攻撃。金子の右前打で、スタートを切っていた1塁走者の木村が一気にホームインしたシーンだ。黒田コーチの判断、一切スピードをゆるめず駆け抜けた木村のベースランニング、ともに素晴らしかった。


でも正直、中継を観ていたぼくは特に驚かなかった。ライトのジョーンズが打球を処理する様子を見て「木村はホームまで行くかもな」と予想できたくらいだ。きっと同じように感じた西武ファンも多かったんじゃないだろうか。


何が言いたいかといえば、この素晴らしい得点がもはや「当たり前」に感じてしまうほどに、ライオンズの走塁は磨き抜かれているということ。俊足選手が多いというだけでなく、スキあらば先の塁を奪うという意識付けが徹底されている。これは2年前くらいから随所に見られた傾向だけど、昨年あたりからは「足でもぎ取る1点」が目に見えて増えてきた。黒田コーチの「神判断」、そして各選手の走塁技術が円熟味を増している。


パワフルな山賊打線もときにはお疲れモードとなる。そうでなくても好投手相手にはチャンスは少ない。そんなとき1本のヒットで他球団の1つ先、2つ先の塁を奪うライオンズは、やっぱり強いと思う。また、打つ・打たないの前に、走者が出るだけで守る相手チームにはプレッシャーや焦りが生まれ、ミスを犯す可能性だって高まる。シーズン通して見たときに、この「走力」は打力と同等に大きな得点源としてアドバンテージになるはずだ。


そして今後、このライオンズの足を意識したパ5球団は、いま以上にスキのない守備を見せるようになるだろうし、ライオンズに劣らぬ鋭い走塁を披露するようになるだろう。そうしてパ・リーグ全体の野球がまたレベルアップしていくことを秘かに確信している。

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