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【コラム】海外投資家が見ている「ドル建て日経平均」と「MA」

まずは、終値ベースでの日経平均、史上最高値更新おめでとうございます。

そうなると、この先も青天井と小躍りしたくなりますが、そこは冷静に。無いはずのレジスタンス(上値抵抗)ラインを確認したいと思います。

「海外投資家目線のドル建て日経平均株価」
どういうことかと言うと、日経平均が連日、大幅上昇していても、大幅に「円安」になると、「ドル建て日経平均株価」は、下落または横ばいという現象が起こります。外国人投資家の動向や考えていることを知るには「ドル建て(ドル換算)チャート」の視点が重要です。

本日、日経平均株価は34年ぶりに史上最高値更新と叫ばれていますが、外国人目線では2021年にドルベース換算の史上最高値はすでに奪還しており、その高値をさらに更新するには、あと4%の上昇または円高進行が必要になります。

円安で割安になった日本株を買う海外勢がいる一方で、日本株を長期運用してきた欧米系の年金ファンドも多くあります。彼らが利確するタイミングは意識しておいた方が良さそうです。

その水準、上値抵抗ラインまでまだ上昇余地があると見るのか、そこが限界で一旦の下値を試しに行くのか、海外勢主導なだけにこの見方は外せないと思います。

ドル建て日経平均株価 2024.2.22


「海外投資家が見ている移動平均線」

日本株を大量にトレードしているのは日本人よりも外国人だということは周知の事実です。ならば、外国人の使うものさしでトレードすべきなのではと感じたことはありませんか?

外国人投資家は、200日線でトレンドを確認し、100日線、50日線を意識していると言われています。

200日線は、一年間の株価の平均値を結んだ線、100日線は半年間、50日線は3ヶ月間の移動平均値です。「25日に75日、13週に26週、さらに、外国人目線を意識するなんて無理だ」とあきらめないで下さい。

日足

実は、200日は月足チャートの12ヵ月線、100日は週足チャートの26週線、50日は週足チャートの13週線のことなのです。つまり、皆さんがいつも見ている日足・週足・月足チャートで事足ります。

補足:
200日移動平均線が注目されるには理由があり、「グランビルの法則」の有名チャーチストが推奨していたからという話です。

週足
月足

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