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6580 ライトアップの決算考察

こんばんは。先日は私が有名投資家の銘柄煽りに言及した事により、「カルビお前も保有してる株のnote書いてるし更にそれを売ってるから銘柄煽りと変わらんやんけ!」とご指摘を受けました。確かにご指摘された事はその通りだと思いますので、他の方に石を投げて大変申し訳ありませんでした。ただ私の言い訳を少しさせていただくとtwitterは基本的に情報収集の為にしか使ってない事も有り、フォロワーの方も80人程度(今はプチ炎上して100人超えましたが笑)しかいませんので影響は0に限りなく近いと思っていましたし、出来高も極端に少ない銘柄でもありませんので問題ないと思っておりました。またnoteは煽り目的ではなく、ここ最近は決算跨ぎの精度が高くなってきたと自負しており、決算跨ぎするにあたってどのような下調べをしているのか、どのような事を期待して決算跨ぎに挑んでいるのか等を実際の銘柄例でわかりやすく説明する事により、少しでも決算跨ぎの糸口になればと書いております。もちろん考察通りになった時のドヤの伏線でもあります笑 また有料にしている理由として、頭の中で考えた事を言葉に発する分には問題ありませんが、頭の中で考えてた事を文字化するのは思っている以上に時間、労力を要しますのでお気持ち分のお金を頂いています。以上言い訳に過ぎませんが、これが私の正直な思いです。

石を投げた懺悔として今回のnoteは無料で提供しようと思います。これを機に沢山の方に見ていただき、カルビがどんな考察しているのか分かっていただくと共に、間違え等のご指摘をいただけると幸いです。よろしくお願いします。

ライトアップの3q決算は2月14日(月)15:20に発表予定です。会社概要も説明している回も有りましたが、今回は割愛させていただきます。

ではまず過去の決算を確認しました。緑枠が前期、黄枠が今期になります。これらの数字を見ると前期は1→2→3→4の順にトップラインが伸びており、今期も1→2と小幅ながらトップラインは四半期毎に伸びてる傾向が伺えます。また前期の営業利益率も7.5→18.5→24.2→45.3%とトップラインの伸びに比例して利益率も良くなっている事がわかります。この事をIRに聞いてみた所、販管費の増減で前後することはあるものの、基本的にはトップラインに比例して利益率が良くなっているのは事実であるとの答えをいただきました。しかし、今期の営業利益率を見ると31.8→28.5%とトップラインと比例しておらず、トップラインが伸びているにもかかわらず営業利益率は悪くなっています。1qも2qも販管費は前期比+約1億円なので利益率改悪の理由ではなさそうでした。これをIRに問い合わせすると、基本的には営業利益率はトップラインに比例するが、1q625、2q662と前期と比べると小幅にしか増えてないので、利益率テーブルの誤差と思っていただいたらとの事でした。わかりやすくいうとトップライン600〜700の営業利益率は30前後みたいなニュアンスで思っていただいたらとの事。営業利益率が改悪になった訳ではなく、トップラインさえ伸びれば今期も今後、前期4qみたいに45%とかの利益率も普通にあり得るとの事とも教えていただきました。

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次にセグメント毎に業績を見ていきます。ライトアップはDXソリューション事業とコンテンツ事業の2つに分かれています。2つに分かれていますが、全体に対する割合を見てみるとDXソリューション事業が売上の約84%、利益の約88%とほとんどがDXソリューションでありますし、1Q決算と同時に開示の上方修正理由も「DXソリューション事業が期初の想定を上回って推移、2q以降も好調維持できる見通し」という事で、DXソリューション事業セグメントのみを追いかけていこうと思います。コンテンツ事業も追いかけた方が当然予想精度は高まりますが、売上・利益割合が10%程度と少なく、特に成長ドライバーでもないので追いかける時間と追いかける必要性を天秤に掛けた時に追いかける時間の方が重たかった為、今回はコンテンツ事業は切り離して考えていこうと思います。

DXソリューションの売上高は2つに分かれており、一時点で〜というのがいわゆるフロー、一定の〜というのがストックとなります。1qと2q単体のフローとストックのトップラインを見ていきます。

【1q】309,325(フロー)、233,942(ストック)

【2q】329,744(フロー)、231,031(ストック)となります。これを見てわかるように2qのストックが1qより減ってますね。(ほぼ横ばいですが増えてはない事を言いたい)フローが減るのはコンサル件数が減ると同じく減りますが、ストックが減るというのは、月額会員数が減ってるという事と予想されます。月額会員が減るというのは解約という事になります。これもIRに問い合わせしましたが解約については沈黙期間なので等々と話を逸らされましたが、これは過去の数字の事実で聞いている事を強く伝えて聞くとそのニュアンスで良いと渋々答えてくれた感じになりました。

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次に毎月開示の主要KPI、月次についてです。

足元の業績を見るのには月次は大変有効な手段となりますので、この月次を活用して3q予想を立てていきたいと思います。黄枠が3q期間となります。3種類のKPIについて、JDネット支援社数とJシステム申込件数はストック、Jコンサル完了社数はフローという認識で間違いないかIRに確認したところ間違いないという事でした。先ほど2qストックが1qストックが減っていたのが確認出来たと思いますが、ストックKPIのJDネット支援社数は1q<2q、Jシステム申込件数は1q>2qとなっており、このKPIではいまいちストック読めませんが2qと3q比較ではJDネット支援社数は2q<3q、Jシステム申込件数は2q<3qとストック2KPI共に3qが上振れている為、明確な数字は読めませんが、ストックは2q<3qなのは間違いないのではと予想できます。1q<3qなのも間違いないと予想できますので1qより少し上振れた235,000と予想します。続いて3qのフローを予想していきます。

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フローKPIのJコンサル完了社数を見ていきます。1q=179、2q=254、3q=289

1qと2qのJコンサル完了社数の差は254-179=75

1qと2qのフロー売上の差は329,744-309,325=20419

75社増で20,419のフロー売上増

2qと3qのJコンサル完了社数の差は289-254=35

75:35=20,419:X

X=9,529となります。これを2qのフロー売上に足すと329,744+9,529=339,273と予想できました。

以上の事からDXソリューション事業【3q】339,273(フロー)、235,000(ストック)と予想

コンテンツ事業は先ほど説明した通り全体に対する売上・利益割合が10%程度と少ないですし、KPIの開示もない為、過去の実績からザックリと予想します。前期1→2→3→4で81,939→75,688→87,869→106,862

今期1→2で81,878→101,548なのでザックリ3qは113,000と予想します。

DXソリューション事業 339,273(フロー)、235,000(ストック)とコンテンツ事業 113,000を合計すると3qのトップラインは687,273と予想できました。

最初の方に営業利益率についてお話した通り、基本的には営業利益率はトップラインに比例するという事なので3qのトップラインが687と予想通りとなると1.2qより利益率は高くはなりそうですが、2qのように誤差範囲内で下がる事も予想される為、保守的に30%と予想します。(1qは31.8%、2qは28.5%)30%で計算すると営業利益は206となります。

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以上まとめますと3q単体予想 売上高687、営業利益206となります。ここの会社は営業利益=経常利益ですので下記の赤枠に入る数字は594となります。

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それでこの数字が実際に出たとしてどうリアクションを取るか考えたいと思います。

まず前期と比べてQQの増収率が低くく、トップラインが伸び悩んでいるように見える。予想通りなら1q×3状態である。

4qを多めに売上900、営業利益400乗ってきたと仮定して売上2874、営業利益994と売上は業績修正義務にあたる上振れ、営業利益は業績修正義務以下の上振れになり上方修正は前期同様に3q決算と同時に開示される可能性はあるが、2qの質疑応答集を見ていると上方修正を既定路線と考えている投資家が多数居られそうと感じたので、もう少し上振れた修正じゃなければと買られないのではと思いました。上方修正なければ売られると思いますし。以上、後半走りましたがライトアップの決算跨ぎはリターンは薄そうなので×と判定します。最後まで見ていただきありがとうございました。

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