見出し画像

読書⑰ 欲望の基準値を高く持て

人は皆、誰かの欲望を模倣する。

何かを欲しがるとき、欲しがる対象の「モノ」を見ているのではなく、それを先に手に入れている「ヒト」を見ているのである。

欲望の見つけ方


本書を読んだ感想です。

普段どこにいるのかが大事

私は関西の高校に通っていました。その高校では大学進学が主な進路でした。大阪大学、神戸大学、その他近畿の公立大学に上位層は進学しているので、私もそのくらいに行くだろうと思っていました。それ故に落ちたときはとても悔しかった。
しかし、周りが大学に進学しない環境であれば、私はそもそも大学進学自体考えていなかったと思われ、一方で周りが東大に進学していれば私は「東大に行くだろう」と思っていたでしょう。

大学時代。同じ授業を取っていた友人が成績優秀者の奨学生に選ばれていたとき、私も選ばれるだろうと思いました。これは出願すると本当に選ばれ、以降私は毎年度「選ばれて当然だ」と思うようになっていました。
しかし、最初に友人に出会っていなければ、選ばれないことが当然だと思って過ごしていたでしょう。

社会人時代、私と近いバックグラウンドの同世代が起業したとき、私もそろそろ起業するだろうと思いました。起業そのものは高校の頃から意識していたとはいえ、実際に行動を起こすに至ったのは周りを見てでした。
しかし、起業した人を「近いバックグラウンド」と解釈していなければ、起業しない方が当然のことだったでしょう。

欲望が大きくなり続けることは良いことだ

やりたいことというのは、意外と見つからないものです。
しかし描いた夢は気がついたら叶ってしまっていたりします。

これは
夢(欲望)の方が、いつしか現実に近いものになっているから
だと思います。

欲望とは執着で、執着し続けることは悲しい人生だとよく言われることですが、私はそうは思いません。

生き続けながら、欲望が大きくなり続けているのであれば、それは挑戦を続けられているということです。

欲望を大きくするには、先に手に入れている「ヒト」を見て、自分をその「ヒト」のいる高さに持っていくのです。これが「どこにいるのか」です。

その高さにいけばまた、もっと先に手に入れている「ヒト」が見えます。

精神のレベルでは、他人と比べて揺らいだりしない自己をしっかり作る。

欲望から生じる行動のレベルでは、自分より高いところにいる人を見て追いかけ続ける。

これはきっと、素晴らしい人生なんじゃないかなと思います。


今回の本


この記事が参加している募集

#わたしの本棚

18,115件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?