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読書⑪ 人望が集まる人の考え方

本書は、人間関係における成功と幸福をもたらす技術を、小手先のテクニックではなく、人間の本性に対する深い理解に基づいて解説しているらしい。

人望が集まる人の考え方

「人望がとにかくある」という人はなかなか見つからなさそうであり、いくらでもほしいものです。私ももっとほしい。

「人望」とは様々なケースにおける振る舞いの総和であると本書を通じて学びました。「全ての人は自尊心を満たしたい」という前提で、相手に合わせて振る舞うのです。

それでは以下のシーンを見ていきましょう。

身近な人間関係でストレスを感じる

人間関係の技術がつたない人にかぎって、「相手が強情だからやりにくい」と不平をこぼします。

変えるべきは自分の行動です。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、自分の主張をするのではなく相手の主張を聞くのです。

本当にただ強情ならきっと相手に人望はありません。
自分のやるべきことをやり、自分の人望まで下げる必要はありません。

拒絶の悲しみや悔しさ

自尊心の低い人にとっては、ほんの少し非難のまなざしを向けられたり厳しい言葉をかけられたりするだけで一大事のように思えてきます。

変えるべきは自分への向き合いです。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、この悲しみや悔しさは生理反応に過ぎないと整理するのです。

私は本業で事業案を持ち込んでは断られ、自分の資質を否定されたように、自分を信じきれなくなるように、気持ちが悪くなっていました。
しかしそれはただの生理反応に過ぎないのです。また挑むだけです。

上司から理不尽に怒られている

人は他人の間違いを指摘するとき、それはたいてい問題を解決したいからではなく、相手を批判して自分の重要感を高めたいからです。

変えるべきは「問題」への向き合いです。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、上司の気持ちを考えるのです。

私は上司に恵まれたのではないかと思っています。叱られることはたくさんありましたが、その後の問題解決に繋がっていましたので。
もし問題の解決に直結しない怒りを上司にぶつけられているときには、そこに時間を使わずに受け止めておきましょう。自分の価値は下がりません。

営業成績が上がらない

自分が熱意を持つまで、相手に商品を売ることはできません。

変えるべきは自分自身の商品への向き合いです。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、商品を通して高まっている自分の自尊心に、相手を巻き込むのです。
(要は、自尊心が高まりますよ、って気持ちに相手をさせます)

私は情報商材の提案を受けたことがありますが、まったく買いたい気持ちになりませんでした。おそらく売り込んでいる相手もその商材を信じていなかったのでしょう。
もし相手が熱意を持っていれば、私はそれを買いたくなっていたかもしれません。これは自分が売り込む側の立場だったとしてもそうでしょう。

メディアで取り上げてもらえない

たとえば、自分の写真を新聞に載せてもらうためにやっきになっている人がいるとします。実際に自分の写真が新聞に載ると、それを何百部も取り寄せて知人に送りつけます。送りつけられた側は思いました。
「この人はそこまでして自分が大人物だと私に思ってほしいのか、自分にそう言い聞かせたいのか、どちらなのだろう?」

私は実は新聞に載ったことがあり、「この人」の気持ちも少しわかりますが、変えるべきは自分への評価です。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、自分が何をしたいのか確かめるのです。

本当に自分を高く評価している人は、自分が素晴らしい人物だと相手を納得させる必要がありません。自分が大人物だと思い込んで気取っている人は、大人物のように振る舞う必要性を感じるからそうするのです。そういう人が大人物のように振る舞う必要性を感じているのは、心の中では自分は小人物だと思っているからである。

人と話すときに緊張する

相手の自尊心を高めれば万事うまくいきますが、相手を持ち上げるために謙虚になり過ぎてしまうことがあります。

変えるべきは「自信」の考え方です。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、自分がまずは満ちている振る舞いをするのです。

自分は「あなたの自尊心を高められる人ですよ」という態度を持つことは大事です。自尊心の高い人が他人の自尊心を高められるのです。

まとめ

多くの相手の自尊心を高められる人が、多くの人望を集められる人なのです。
「全ての人は自尊心を満たしたい」ということを忘れず、相手を観察し、自分は「自尊心の高い人のやること」をやるのです。

今回の本
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