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読書⑲ 起業の自己分析。『企業経営と人生設計のワークブック』を読んで。

Life isn’t about finding yourself. Life is about creating yourself.
人生は自分探しじゃない、自分創りである。

ジョージ・バーナード・ショー(劇作家)

これはキャリアに”効く”言葉ではないでしょうか。私も就活のときに耳にして感銘を受けました。

それから数年。社会人生活の長さが大学生活の長さを越え、改めて自分が何者で、何をしたいのかを考える時間が来ました。

起業することになったのです。

私にとって起業することは、一面をとらえると初めての就活とどこか似ているように感じられ、

  • 自分自身の考えを整理したい

  • 就職、転職、起業すべて含め、キャリアという枠組みで悩む誰かに、「こんな考えもある」と伝えたい

という思いで書いています。

読んだ本はこちらです。

私の起業観

私がなぜ起業したいのか。それはなりたい職業のひとつが起業家だったという話です。

小学生のとき、プロサッカー選手に憧れたのと同じです。

高校生のとき、進路指導の集会で、社会人のゲストの話を聞く機会がありました。そのゲストのうちの一人が起業した人でした。
起業家のことを、やりたいことやりながら他者に尊敬されてお金もらうプロ選手のように感じ、自分もそうなりたいと思ったのでした。

その後、起業家にたくさん出会い、やりたいことやって尊敬されてかつお金を貰うような、すべてを手に入れた人とは少し違うことはわかりました。
なおのこと、自分はその人たちの仲間になりたいと思いました。

その人たちは、その人自身が誰を助けたいのかを基に、何をするのかをコントロールし、その人なりにとれるリスクをとっていました。入社した会社の倒産も経て気づいたことでした。

月日は流れ。
私は今起業することは、「私なりにとれるリスク」だと思いました。

収支がマイナスとなっても、ある程度は生活を維持できるだろう(あまり贅沢しないので)と思えたことと、収支がマイナスになっても取り組みたいことが見つかったためです。自分のお金の範囲内でのマイナスならば、それはとれるリスクと判断できました。

現場のひとつひとつの仕事からP/L予実管理まで、事業活動の一巡を経験する機会に恵まれました。そこから、すべてを自分の責任でやる覚悟感を作ることができました。

起業と経営管理と私

経営はアート、管理はサイエンス

「経営」と言われるところは、「自分らしさ」の追求です。
思いつきではなく、何度も自問自答して腹に落としたい。行き詰まったとき、悩んだとき、それでも実現したかったことかどうか、と考えてみたいものです。そんな、実現したい世界の映像のことです。

「管理」とは、「こんな風になりたい、したい」に対して、そのようになるための工夫です。
何も考えなくても実現すれば、それに越したことはありませんが、いつもいつでも多くのギャップが生じるものです。その事実を把握し、ギャップを明確にして確実に目標達成するアプローチのことです。

起業の方針を言葉で書くことが自己分析のアウトプット

新しい事業案は難しいものです。
今の段階でプロダクトマーケットフィットするアイデアを解像度高く事業計画に落とすことはほぼ不可能です。

しかし何もしないといつまでも始まりません。

これは東大入試数学の話を聞いて思ったことです。
当然とても難しいので、数式を書いて回答を出すことは自分の実力では不可能に思える問題も出題されます。しかし何も書かなければ0点になってしまいます。それだけは避けないといけないので何かを書くのです。
そこで、「自分はこういうふうに解こうと思う」と考え方だけでも書くと、点が少しはもらえる可能性があるのです。

起業においても、「自分の今の実力でできるかぎりでこういうふうに検証しようと思う」という考えだけでも文章にできると、少しは始まるのです。

方針の対象を「起業」ではなく、就職や転職に向けたとしても、通じるところがあるのではないでしょうか。

起業家とは他者の気持ちを理解できる人のことである

若い頃(今も若いと思っていますが..)の私は、個性を主張して周りから認められることを目的に仕事をしていました。そしてお金を稼げるとそれは叶うと思っていました。

起業して新しいビジネスを生み出すには、相手が喜ぶことを意識して行動し、その結果、自分も持ち出しにならず、自分もWinになることを企画しなければなりません。

だから、人の気持ちの理解が大事なのです。

人の気持ちを理解することは難しいからこそ、自分のことを理解して、自分ならどんな気持ちになるか考える。
そこから、人の気持ちを考えられるようになり、人の気持ちの仮説としての事業案が生まれるのです。

まとめ

経営は夢を追うことで、管理は現実を見ること。
現実を夢に近づけていくための考えが経営管理。

そして起業とは、自分ではない誰かの夢を叶え、対価として自分は次の夢を見る自由を得ること。

自分を理解し、自分を創ることが「自分らしさ」。
その「自分らしさ」をもって、次は人を理解することが大事。

自分の考えは整理できました。
参考になりそうでしょうか..?

どこかで役に立つと嬉しいです。一緒に自分を創りましょう。

最後に私が開業している個人事務所のリンクを貼っておきます。法人化を目指しています。
Webのお仕事中心に受託しておりまして、性質上どうしても「やったことのあること」中心になっていますが、「やりたいこと」もたくさんあります。何事もできるかどうかにかかわらず、一度お話を伺い、できる方法を考えます。ぜひお問い合わせください。

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