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二人三脚

母のこと、書きたいことというか書くべきことが多すぎてまとまらず長考していた。

幸せなことに、私と母の関係はこれまでずっと良好だ。私は母が好きで、母も私が好きであると胸を張って言える。この関係が幸せなことだと気づいたのは、いつのことだったか。

母は料理がうまい。毎日当たり前のように台所に立ち、料理をし、副菜までしっかり用意してくれていた。毎晩数種類のおかずが食卓に並ぶ日常。自分が一人暮らしを始めてから、そして働き出してからようやく身に染みて分かるそのありがたさと母の凄さ。
母の料理の中でも特に絶品なのが唐揚げだ。
実家に帰った時、友人が家に来る時、親戚が集まる時、母はいつも唐揚げを作る。我が家の「お母さんの味」はきっとこれだろう。私も弟も真似をして作るが、どうしても母と同じ味にはならない。作り方を母に聞いて、同じレシピで作っているはずなのに。
いつか私が母になったら、きっと同じ唐揚げを作れるように練習している。

なんだか年々母とは仲が良くなっていく気がする。
時間があれば電話をしてとりとめもないことを話す。今日あった面白かったこと、昨日作ったご飯の味、先週デートした感想、明日の仕事の予定、来週のドラマの予告、来年までに欲しい家電。互いに友人と接するような雰囲気で、気づけば数時間経っていることもある。母と私は似たもの同士で、よく気が合うのだ。

一緒に白川郷に行って合掌造りを見るのが私たちの当面の目標だ。世の中のいろいろが落ち着いてくれたら、きっと母を連れて行こうと思っている。

【今回のテーマ:母のこと】
【書いた人:よしお】


次回のテーマ

部活のこと。
小中高大、いつでも。

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