あの資料との出会い

---あの時、あの資料と出会えたから今がある。
業務で忘れられない図書館資料との思い出を語るページです。今回は『時の法令』。

2022年が終わり、年度末が近づいてくると今年度に終刊処理をしたタイトルが思い起こされます。

ここ10年でやはり雑誌社会でも実生活と同様に少子高齢化や物価高騰の波を感じているのですが、中でも昨年廃刊にショックを受けたのが『時の法令』です。

時の法令はその名の通り、法令解説に関する内容を取り上げていた雑誌です。古くから刊行されてきた歴史ある雑誌ということもあり、司書なりたての頃は閲覧請求や配架場所の質問をよく受けた雑誌でもあります。

『時法』という別名を目にして、法学系の雑誌には略称の文化が根付いている事も知りました。差し替えるたびに目を引くピンクとブルーのカラーも思い出深いです。

やがてバックヤードで雑誌受入の仕事をするようになってからも、月に2回刊行される度に月の前半と後半を意識する雑誌だったので、司書として当たり前に目にしていた『時の法令』が書架から居なくなってしまったことが本当に寂しいです。

『時の法令』、今までありがとう。

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