小説読むとスターシステム適用されがち
手塚治虫の漫画に「スターシステム」というものがある。
漫画の登場人物を俳優や子役に見立てて、漫画の中でその役を演じているものとして、多数の作品に登場させるのだ。
これにより、手塚治虫作品には「見た目は同じで中身は全然違うキャラクター」がたくさん登場する。
このシステムを知っているからか、小説を読む時は色々な作品から登場人物の容姿を借用してしまう。
例えば少し前に『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだときはこんなキャスティングで読んでいた。
主人公はアーサー・デントという名前なので『ポケットモンスターBW』のデント、
ゼイフォード・ビーブルブロックスは『HUNTER×HUNTER』のツェリードニヒとその念獣、
フォード・プリーフェクトやトリリアンには特定のイメージがなく、
「洋画にこんな感じのヒト出てくるよね」
というフワフワしたイメージから出来上がる金髪の俳優、
マーヴィンは『ギャグマンガ日和』に出てきそうなロボットであった。
なお上のイメージは地の文の描写を完全に無視したキャスティングだ。
『銀河~』のデントは黒髪だし、トリリアンはアラビア美女だ。
実写映画、アニメ、漫画、ゲームと多数の媒体が入り混じるため脳内イメージはかなりカオスである。(背景だけは基本的に実写だ)
実際に映像として出力すると間違いなくゴチャゴチャして分かりにくいのに、読んでいる間は全然気にならない。不思議だ。