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【ネタバレなし】令和の世にデビルマン(2004)をみた

2022年6月現在、
「体調を崩すくらいに面白くない」でググると「デビルマン」がサジェストされる。

デビルマンは2004年公開の映画である。
公開から18年経った今でもクソ映画日本代表として取り扱われるなんてなかなかできない。そもそも18年経っても語られる作品なんて、それこそ数は多くないだろう。

「これよりひどい映画もいっぱいある」という意見も見かけるが、
「原作にデビルマンほどの知名度があり、予算が10億円のクソ映画」
は、そうそうないんじゃなかろうか。

GYAO!で5月に無料配信されており、怖いもの見たさで見た。
開始10分で見るのをやめたくなった。これもすごい。こんなことは人生で初めてだ。

スマホゲーをやりつつ、ピクロスをやりつつ、ながら見したのに、それでも見るのがツラかった。ここまでの作品は滅多にない。
我が人生においてナンバーワン・駄作の座に輝いている『バラフライ・エフェクト2』でもここまでじゃない。あれもながら見したけど、ここまでツラくなかった。(駄作とクソ映画は別枠だろうけど)

軽々しく「デビルマン級ww」と笑うヤツがデビルマンを見ていないことがよくわかる。
笑ってる人間に24時間デビルマン耐久させてやりたい。オムツ着用の上、椅子にしばりつけて画面にくぎ付けにさせ、眠りそうになったら「ちゃんと見ろォ!」とムチでしばいてやりたい。ムチでしばく役もツラそうである。

内容については私が語らずとも「どこが悪かったか」を説明している人がたくさんいるので割愛するが、演技のヒドさはちょっと語りたい。

私はさほど演技の良し悪しがわかる人間ではない。その私をもってして、「ここまでひどい演技は見たことがない」と思うような主役二人であった。
それも終盤の方がヘタクソに感じた。普通逆では? 経験がないのなら段々うまくなっていくものでは?
終盤の「あー」って叫び声もあまりにヘタクソで、笑う場面じゃないのに笑いが出てしまった。シリアスな笑いとも違う、製作者の意図しない笑いである。こういう笑いは狙って取れる笑いではない。

もし「ヘタな演技ってどういうものなのかわからない」という人がいたら、「ものすごくヘタな演技」を見る目的で、開始5分だけなら見てもいいかもしれない。
とはいえムリに見る必要はない。少なくともカネと時間をかけてみる作品ではない
デビルマン視聴済みの人がこの作品を見なくていいと語る気持ちがよくわかった、被害者をこれ以上増やすべきではない。「実写デビルマンを観た」の実績解除する以外の目的でお勧めできない作品であった。




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