【ライブレポ編】僕なりのTIF2022参戦記①
同じ場所に居ても、見ている景色は違うから。
地下アイドルオタクのかべのおくです。
先週末、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022 supported by にしたんクリニック」が開催されましたね。
もう、最高でした。
今までの2年間は何だったんだ?というくらい、桁違いに思い出が沢山できた気がします。もちろん感染対策が緩和されて以前の運営体制に戻りつつあることもありますが、僕自身がいろんなアイドルや楽曲に詳しくなって「楽しみ方」が分かってきたという要素も多いのかもしれません。
本当は1つのレポにしようと思ったのですが、あまりにも長くなってしまったので2つに分けました。ぜひ、両方読んでください(懇願)。
ちなみに、去年のTIFのレポ(レポといえるほどでもない)はこちらです。
DAY1 (08/05)
1日目のスケジュールは以下のとおりです。
いや、行かなかったんかい。
残念ながら初日は現地参戦が叶わず、無料配信TVerによるDOLL FACTORYの中継を、途中食事などによる休憩も挟みつつ観戦しました。特に印象に残ったのはTGG枠で出場したalmaと、メインステージ争奪戦です。
alma(DOLL)
almaは放課後プリンセスやA応Pのメンバーだった水希蒼さんがプロデュースするグループです。一度だけ白金セレネで観た時に、その歌唱力に驚きました。ハモリやコーラスもメンバーがその場で歌います。
今回は配信越しではありましたが、やはりその実力は健在。このステージ最後の「抱きしめんだ、誓い」には、やはり圧倒されました。almaのように尖ったグループが、ちゃんと出られる舞台がTIFに用意されているのは喜ばしい限りです。必ずしも多くの人に刺さるわけでは無いかも知れませんが、来年はぜひ現地で、もっと大きなステージに立つalmaがみたいと思っています。
メインステージ争奪戦(DOLL)
メインステージ争奪戦は、配信越しながらちゃんと見るのは今年が初めてでした。結果としては、タイトル未定の圧勝に終わりましたね。
僕はパラディークに対して、特典会に行ったりライブを見たりと多少の思い入れがありました。直前にメンバーの岩澤美潤さんが出られなくなり4人での決勝戦でしたが、万全でない中でも全力を尽くしているな、と感じられるパフォーマンスでした。メンバーの中でも、やはり新谷真由さんの存在は、精神的にも歌唱的にも大きいなと感じられました。
地下アイドルというのは、「満を持してのライブ」なんて100回に1回出来るかどうかだと思います。それを受け入れて、100点じゃなくても85点を取りに行くためにどうするか試行錯誤する姿に本質が現れるんじゃないかと思います。
各論には触れませんが、INUWASIのキマりきったパフォーマンスも、リンワンの客席置いてけぼりパフォーマンスも僕は本当に大好きでした。その中で、タイトル未定の本番に向けたコンディショニング、マーケティングが頭一つ抜けただけなのかな、と思いました。
順位が発表されたときのメンバーの表情などを見ると、ここに来るまでの苦労やプレッシャーを少しだけ察しました。メインステージ争奪戦はメインステージそのものよりも、その過程に意味があると、つくづく感じます。そうして、そこまでしてでも目指したいステージとしてのTIFの存在は大きいものなのだと改めて思いました。
DAY2 (08/06)
2日目からはちゃんと現地参戦でした。この日のスケジュールは以下の通り。*がついているのが主なお目当てです。
軸としては、FES☆TIVEとTaskのライブ・特典会を中心に、見られるだけ見ようというよくばりセットです。
今回は、見たアイドルの感想をできるだけ手短に一言ずつ話します。印象に残った何グループかはちゃんと後で話したいと思います。
見たグループの感想を一言ずつ
可憐なアイボリー(SKY・ENJOY):ハニワの曲が歌えるのは、本当に羨ましい。ENJOYの「ファンサ」は気持ちこもってて良かった。ライブ終わりの「カレアイは、皆さんを裏切りません。約束します。」の宣言も清々しい。
Lovelys(SKY):時々0秒でハロプロって分かる楽曲が、悔しいけどすごく好き。ステージ上での関西ノリも新鮮で、ステージ度胸が鍛えられていて流石。
Task have Fun(SKY・SMILE):スカイの「ひと夏ボーダー」、スマイルの「メインアクター」がステージと合ってて良かった。1日に2回も3WDをやって疲労困憊。
純情のアフィリア(SKY):ちゃんと見るのは初めて。スカイは去年中止になったリベンジ。気持ちがこもってたし曲も爽やかで良かった。
Siam☆Dream(SKY):実はタイで見たから2回目。隣のつばきオタクが「赤の子が稲場愛香ちゃんみたいで好き」って言ってて、やっぱ可愛いは万国共通なのだなと。
ツキアト(ENJOY):各メンバーの個性が、前見た時より尖って際立ってきた印象。苗架さんのダンスは反則級。これはTIFに足跡残しましたね。
アンビス(DREAM):バンドサウンドかっこいい。コンセプトをメンバーが理解してそれを表現しようとしている。
FaM(DREAM):初めて見たけど、熱いライブが好きな人は絶対好きなやつ。3人とも気持ちが強い。
ジャパナリ(DREAM):新衣装でガラッとコンセプトチェンジした印象で好み◯。「満開ディスカバリー」で、最前のオタクが跳ぶ構えだけ見せてこらえたの面白かった。
ベンジャス(DREAM):1人欠けてても全くそれを感じさせない迫真のパフォーマンス。夕方に聞く「同じ空に」はよいぞ。りおちゃんはグラビア、カラオケ大会と獅子奮迅の活躍。
デビアン(DOLL):デビアンのTIFと言えば沸き曲メドレー、今年も聞けてよかった。
月島ほたる(DOLL):予選突破、初出場、新曲をひっさげてのステージ。ソロアイドルって夢があるよね。
愛乙女☆DOLL(DOLL):「DOLL FACTORYで愛乙女☆DOLL」を見る、というシチュエーションだけで面白かった。セトリも胃もたれするくらいの王道セトリ。ザ・アイドル。
FES☆TIVE(SKY・DOLL)
FES☆TIVEは、SKY STAGEとDOLL FACTORYで2回見ました。
僕は初めてSKY STAGEでFES☆TIVEのライブを見たのですが、いつもの5倍は楽しかったです。これは、屋根のない屋外だからメンバーの顔がよく見えるというだけではないでしょう。また、TIFまで1週間くらいライブ間隔が空いてメンバーのコンディションも良く、純粋にライブを楽しんでいるように感じられました。
DOLL FACTORYは、とにかくセトリの時点で既に勝っていたと思います。ちなみに、「人類」と「トライアングル」は2021年リリース、いっぽうの「ゴートゥーフェス☆」は2017年リリースの名曲です。言うなれば、「今と昔のFES☆TIVE」を両方感じられるセトリでした。
DOLL FACTORYはフジテレビ局内に作られたステージのため、カメラで取ったときにも分かりやすい曲をチョイスしているグループが好印象に感じられました。前方優先エリアがなかったぶん、メンバーの表情もよく見えたのも満足度の高い理由だったのかもしれません。
リルネード(ENJOY)
TIF2日目で一番印象に残ったのはリルネードのENJOY STADIUMです。
リルネードは9月末での解散が決まっているので、このステージがTIFでの最後のパフォーマンスです。
まさに、オタクとアイドルが1つとなって作り上げた空間になりました。最後の「王道的なLOVEソング」では落ちサビで思わずメンバーが歌えなくなる様子も見られ、見ている側にもいろいろな感情が押し寄せてきました。そう、これが「エモい」ということなのだと。
このリルネードのステージは、僕の中でも忘れられないものとなるでしょう。同じ曲でも、今までとは全く違った体験が味わえるというのが大きなフェス、とくにTIFの魔力的側面なのではないかと感じました。
DAY3 (08/07)
3日目も疲れは残っていましたが、現地参戦しました。スケジュールは以下の通りです。
この日は、FES☆TIVE、マイディア、ジャムズを目的にその前後をつまみ食いする形でした。何よりもスマイルガーデンの大トリ、26時のマスカレイドに向けての一日となりました。
見たグループの感想を一言ずつ
You Never Know(DREAM):@JAM EXPO2022の限定ユニット(咲真、優雨、峰島)。メンバーのルックス、声の組み合わせがすごくバランス良い。「ストロベリースタート」はどっかのグループにくれ。
おにぱんず(SKY):初めて見たけど、MCがすごくマイペースでほっこりした。オタクが最前を譲る時に「楽しんでね」と言い残して行ってプロオタク魂を感じた。
アキシブ(SKY):「忘れられない夏にしようね」という前振りからのHola! Hola! Summerで死んじゃった。現体制のアキシブ、最後にSKYで見られて良かった。
マイディア(SKY):水色チェック衣装がスカイステージにとても映えてた。僕らの詩をやってくれたのは本当に嬉しかった。
Ange☆Reve(SKY):パフォーマンスはさすがのアンジュレクオリティ。セトリも王道で、ものすごく費用対効果の高いアイドル。りかまるさんすきすき。
パラディーク(SKY):楽しめる系楽曲を集めた、スカイ向けのセトリ。最後にメイン争奪2位の報告、感謝を述べていてアツくなった。
ネコプラ(SKY):青衣装がスカイステージにめっちゃ映えてた。ちょうど雲がなくなって青空も覗いてきたところで、絶好のロケーション。2年前にオンラインTIFでもやった「プロミスサマー」を、増田みいさんの曲振りから披露するあたりは泣けた。
MAPA(SKY):「アイドルを辞める日」は、全オタクが少し引いてた(褒め言葉)。
ナナランド(SKY):スカイステージで「私が私であるために」を聞けたので優勝(音源変わった?)。総選挙予備投票2位獲得したこともあり、去年と全然違う雰囲気。
よーよーよー(DOLL):ライブ終わりにゆらゆらちゃんが泣いてた。ゼロイチは他グループと比較されて、プレッシャーもある中やりきれたTIFになったのでは。
マイディア(DOLL):「SAYONARA」がTIF2022ラストの曲。この7人のマイディアが見られる回数も少ないのかと思うとアツくならざるを得なかった。曲の勝利。
パーティーズ(DREAM):このTIFがデビューだったらしい、まさかTIFで「Body & Soul」を聞くことになるとは。
残り3グループは個別に話します。
FES☆TIVE(HOT・DREAM)
FES☆TIVEはHOT STAGEとDREAM STAGEの2ステージ、実質のトップバッターと、DREAMの大トリという、TIF的に重要な役目を任されていました。
HOTステージはたっぷり30分、繋ぎダンスも含めて全く無駄のないセットリストでした。特に良かったのは、最後に持ってこられた「しゃかりきトップランナー!」です。このあとまだライブは残っているものの、このHOTステージは今の5人体制FES☆TIVEの集大成にふさわしいものになったのではないでしょうか。
思えば、僕が初めてちゃんとFES☆TIVEを見たのはTIF2019のHOTステージでした(ちなみにそのときも入場規制と戦っていた)。それから3年が経ち、またしてもこの景色を眺めることができたのはとても感慨深いものがありました。メンバーの青葉ひなりさんは、「オタクのみんなが『俺の推してるFES☆TIVEってこんなすごいグループなんだよ』って言えるくらいの存在になりたい」とよく語っています。もう僕にはとっくに、自慢の推しグループですよ。
そしてTIF3日目の大トリでもあるDREAM STAGE。
メンバーにとってもオタクにとっても、一度きりしか無い2022年のTIFが終わってしまう、そんな寂しさが漂っていたように思います。結果として冒頭の「夏リア旋律」は皆の心に染み入る素晴らしいものとなりました。
先にも触れましたが、楽曲は歌う人と聞く人、そして歌われる場所によって全く違う面影を見せることがあるとつくづく感じました。
Jams Collection(SKY・DREAM)
JamsCollectionについては、SKY STAGEとDREAM STAGEで2回ライブを見ました。スケジュールをご覧いただければ分かる通り、僕はジャムズのSKY STAGEに向けて3時間前から登山移動を開始しました。そして前から2ブロック目の最前を確保し、満を持してジャムズの出番となったわけです。
最高でした。
雲がほとんどなくなり、青空が広がるステージに水色衣装は最高にマッチしていました。そしてセトリの最後は夕陽がかかり始める中での「サマーポップ」。これ以上のシチュエーションは、もはや想像がつきません。
DREAM STAGEは、今までの思いが結集するステージとなりました。
ジャムズは、昨年のTIF2021の1日目は台風でセンター争奪戦が中止、今年の関ケ原2022も出演が叶いませんでした。この日最後の「疾走ドリーマー」には、そんな今までの思いが溢れるメンバーも見られました。
僕は、運命とかご縁とか繋がりは、信じなくてもいいけど大事にする必要があると考えています。思いとか願いのようなものは、形は違えど報われるものだからです。悔しい気持ちも蔑ろにせず、「いつかどこかで」とリベンジを違うことが重要だと改めて思いました。
26時のマスカレイド(SMILE)
最後に、どうしても26時のマスカレイドのSMILE GARDENを語らないわけにはいきません。
まさに、TIFでないと作り出せない空間でした。各ステージを見終わったオタクたちが大集結し、スマイルガーデンは本当に後ろまで超満員。そんな中、最後に披露された「ハートサングラス」の盛り上がりは凄まじいものがありました。年齢も性別も主現場も、時には国籍も違う人間と、同じ場所・時間を共有できる。
「アイドルって、最高だ。」を心の底から実感し、3日間を締めくくりました。
総括
今年のTIFには、いろんな「リベンジ」が込められていたように感じました。オンラインになった2022年、台風に泣いた2021年の悔しさを、それぞれが晴らす場になったのではないでしょうか。
また、メンバーの卒業やグループの解散など、様々な「ラスト」を見届ける場でもありました。今年のTIFを僕が本当に楽しめたのは、アイドル達に込められた色んなドラマが理解できるようになったからなんだと思います。
TIFは、きっかけを与えてくれる、そして幕引きもしてくれる舞台。そんな夢の場所がずっと続くことを願って。
今日はまとめません。
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