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オタクとメンタルアカウンティング
お金には色があると思いますか?
別に1000円札が青かったり赤かったりするわけではありません。
しかし、オタクにとって「推しに使う1000円」と「食事にために使う1000円」は違います。
食事代は1日500円で抑えたいし、お酒はいつでも檸檬堂です(飲まないけど)。
しかし、特典会では1枚2000-3000円する特典券を何枚も買い込みます。その金でめっちゃいいワイン飲めるよ(飲まないけど)。
お金が使い道によって全く違う価値を持つ。
これをメンタルアカウンティングと呼びます。
メンタルアカウンティングとは
メンタルアカウンティングとは、行動経済学でノーベル賞を受賞したリチャード・セイラーが提唱したものです。
定義としては以下の通りです。
人間が、お金を自分の心の勘定科目によって色分けし、その範囲の中で損得を判断するため、時に不合理な選択をする傾向。
同じ金額であっても、どのように稼いだかとか、何に使うかによって価値が変わってくるということです。
月給3ヶ月ぶんとしてもらう50万円と、ボーナス1回でもらう50万円は、嬉しさも使い道も違いますよね?
このために、人間はお金を合理的に使うのが難しいのです。
オタクは「ヒューマン」か「エコノ」か
合理的なお金の使い方を考える上で、「ヒューマン」と「エコノ」という行動経済学の用語があります。
ヒューマン・・・合理性と非合理性が混在し、他者にも配慮する存在
エコノ・・・100%私益に基づいた判断を行う存在
ここでエコノという存在は実際には存在しませんが、合理的に判断できるならメンタルアカウンティングなんてものは存在しません。
しかし、オタクとして楽しいのは、圧倒的に「ヒューマン」要素の強い人です。
合理的な人間は、台風の日にわざわざお金をかけてまで遠征したりしませんよね。
とはいえ、オタクの財源も無限ではありません。
推しも大事だけど、自分のお財布も大事。
少しでも合理的に動けないものでしょうか?
「エコノ」と「オタク」を両立するには?
オタクが合理的になるために必要なこと、それは
「自分の選択に自信を持つ」
ことだと思います。
人間は今ある情報を最大限に活かして、最善の選択をしているはずです。
それが合理的、非合理的かというのは結果論でしかありません。
だから、「身の丈に合わない」と思っても変な罪悪感を抱く必要はありません。お金を出したのだから、あなたには楽しむ権利があるのです。
遠慮なく最前へ行きましょう。
推しメンとの会話を、何周でも楽しみましょう。
振り返ってみたら、それが一番合理的なお金の使い方だったりします。
おわりに
まとめます。
非合理を、選ぼう。
以上です。
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