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夜が明けると、推しがいなくなっていた

アイドルが、いなくなる。何を想像しますか?


すぐに思いつくのは、「卒業」ではないでしょうか。短くても一か月、長いと半年くらい先に卒業公演が発表され、そこに向けてアイドルもオタクも全力を注ぎこみます。

もう一つは「脱退(辞退)」「活動終了」「解雇」といったものです。運営のSNSアカウントから発表があり、そこには脱退メンバーのコメントが添付されていたりします。そのあと、残ったメンバーからの「お気持ち表明」というのが定番の流れです。



しかし、今回はそのどちらでもありませんでした。


事前にことわっておくと、この記事は運営批判ではありません。僕は//ネコプラ//が大好きです。今までも、これからも、心の底から応援しています。

しかし、なかなか経験しえない事であったので、客観的事実と今の気持ちをまとめておきます。



何が起こったのか

ある日、朝起きたら運営から以下のツイートがされていることに気づきました。


//ネコプラ//は新体制として、以下の7名で「再出発する」とのことでした。

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そこに、「桧山れな」の名前、写真はありませんでした。


これ以前に伝えられた情報は、たった1つのツイートだけでした。

一応まだ本人のツイッターアカウントは残っていますが、今後の活動については、2021年9月27日現在、発表がありません。



以上が、ことのてんまつです。つまり、

一晩のうちに、僕は推しをステージで見ることができなくなりました。


繰り返しますが、僕は運営批判をしたいわけではありません。そもそもオタク側は運営の難しさが図り知れません。運営批判は、すること自体が間違っています。

しかし一方で、このような幕切れでは気持ちの整理がなかなかつきません。何の説明もないからです。



僕は一時期アイドル現場から離れかけました。

そんな心をつなぎ止めてくれたのは、まぎれもなく彼女です。そんなかけがえのない推しがいなくなってしまった今、

・どんなことを感じたのか
・振り返ってみて後悔はあるのか
・今後、どうしていくべきなのか

を整理してみようと思います。


①感じたこと

この発表があってから、改めて推しの写真・チェキを整理しました。そこで感じたことは、

「僕は、思った以上に推しのことが好きだった」ということです。

チェキや写真に写っているのは、最初から最後まで、僕の好きな推しの姿でした。毎週会ってたはずなのに、「この子こんなに可愛かったっけ?」とさえ思いました。慣れって恐ろしいですね。


出会ってからいなくなるまで、写真にして僅か230枚。そのうちチェキは72枚。

長いようで短い、最高の日々でした。



②振り返って後悔はないのか

推しがいなくなった時にどうすればいいのか、以前から偉そうにさんざん書いてきました。

そして、僕はこれを可能な範囲で実行していました。



それに、そもそもFreeKという事務所は入れ替わりが激しく、このFreeKのアイドルを推すというのは「卒業公演なんてなくてもいい」と言っていることと同義です。

だから毎回「今日が推しに会える最後の日だとしたら、自分は何をするだろうか?」と、スティーブ・ジョブズみたいなことを自分に問いかけて現場に向かっていました。


しかしいま、後悔がないと言ったらそれは嘘になります。


物事には100%なんてことはありえません。ふとした瞬間に「もっと出来たのではないか?」という思いがよぎってしまいます。

しかし、結果は結果でしかありません。人というのはその時々で、その人にできうるベストを尽くしているはずです。


つまり、それが僕の愛の限界だったのです。


③今後のふるまいについて

ここで、潔くオタ卒なんかできたらかっこよかったと思います。でも僕にはできません。交通事故で遺された家族って、こんな気持ちなのかも知れないですね。


一応まだ「桧山れな」は、グループに所属していることになっています。半年くらいしたらひょこっと復帰したりしないかなと期待してしまう自分もいます。


しかしアイドルを推すというのは、こういう事態になることも含めてすべてを受け入れるということです。


自分の推しだけが報われて欲しいだなんて、虫が良すぎます。だから、進まなくてはいけないのです。他のメンバーはもう前を向いています。


最近、ライブ終わりから特典会までの間に、スマホのその日話したいことを事前に書き留めておくようにしています。頭で考えているだけではまとまらないことを文字にして、自分が何を感じたのかを残しておくためです。

そうして、今までよりも推しとまっすぐ向き合うようにしています。



過去が変わることはありませんし、「もっと会いに行っていれば...」という後悔の念はぬぐい切れません。しかし、「あれがあったから、今の自分がいる」と胸を張ってオタクをしている未来は実現可能なはずです。


彼女も、もしかしたらそれを望んでいるのではないでしょうか?



おわりに

まとめます。


桧山れなさん、キミに逢えて僕は幸せです。今までも、これからも。


以上です。

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