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06.監視カメラに映らない

 殺人事件が発生。そこは監視カメラが設置されている場所だった。

 しかし、監視カメラには犯人の映像が残っておらず、犯人はどのように犯行を行ったのかが不明であった。ポイントとなった犯行時の監視カメラについて議論が交わされていた。

 監視カメラも様々な型・タイプがあるが、ここで使われていたものはどのようなタイプなのか?動体検知型であれば、常時録画していないため、動くものがあればそこで記録されるはずだ。しかし、犯人は動体として検知されないくらい「ゆっくり」動いていた可能性もある。

 ある程度旧式のものだと、動画ではなく一定時間毎に静止画記録をするものもあり、それらについては、どうしても静止画ごとの隙間の時間が発生してしまう。犯人がそのわずかな隙間をぬって動いたことは考えられないか?いや、その数秒間だけで犯行を全て終わらせるのは難しいだろう。

 その横で、当時そのフロアの清掃を行っていた作業者は、その話を聞きながら思っていた。外壁掃除のために、一旦監視カメラのコンセントを抜いて、掃除機の電源を取っちゃってたなあ。怒られちゃうなあ。

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