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人をビビらせるには
元気はないけれども、一筋縄ではいかない男。そんな男になれないだろうか。ただ元気がないだけではない。心の内に、熱々の中華あんかけみたいな気持ちを抱いているような男。今がその時と覚悟を決めたら、ここぞとばかりに大事なものをポロっと行く男。何をするのかわからない、予測のできない男。一目置かれ、警戒される男。保護観察処分になっている男。ふらりと姿を表すと、すぐに交番から何人か来そうなそんな男。でも、どうやったらそうなれるのかわからない。
つまるところ、なめられたくないのだ。元気がないからといって、下を向いているからといって、見くびられたくない。この男を甘く見ているとちょっと困ったことになるぞ、という共通認識を持ってもらいたい。
けれども手荒な真似は苦手だし、口げんかすらまともに勝った覚えはない。そういう人間が他人をビビらせるにはどうしたらいいのだろう。
威圧感があればいいのだろうか。頭を剃ったり、トゲトゲのついた革ジャンを着たりすれば、人をビビらせるようなエグみが増すだろうか。あるいは名前を「人殺しのドブ次郎」などと名乗って、生肉を味つけなしで食べたりすればいいのだろうか。そんな簡単な話ではないだろうと思うが、案外そういうことだったりするのかもしれない。
小さなことを少しずつ積み上げる、日本企業ならではのカイゼン(改善)精神を大切にしていきたい。
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