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古いカップ麺の中を揺蕩う

もう遊ばなくなったけど、連絡もとらなくなったけど、君が言ってた「お風呂のあとにすぐトイレに行ったら負けた気がする」の思想はずっと私の頭の中にあって、思いすぎて今はもう君と私の2人の小説になっています。


「俺たち家族はかなりドライだからね」
そんなふうに思ったこと一度もなかったよ

犬の足を踏んじゃって泣いたあの人のこと、ずっと美化してる


「また会いたいです」
もう会えないのに、今年だって何回も手紙を読んでは泣いている。ずっと大丈夫だったのに最近になって大丈夫じゃなくなった。その途端、考えないことがまるで放置しているかのように思えて罪悪感。他の人は夢に出てくるのにあなただけは夢にでてこない。そんなに私達の時間って薄味だったのかしら。

「忘れられない絵の話」
あなたが見せてくれた、まだ未完成だった絵がずっと忘れられません。もう完成した?また、絵の仕事をしていたらうれしい


小1から9年間習ってたピアノの先生、怒るポイントが分からなかった。
なぜかたまに、喫茶店につれていってくれた。あれは、みんなにもしていたのかな?
私は特別扱いされてると、幸福にも思っていた。
たかだかいち小学生(中学生)に、大人の女性に特別扱いされるほどの希少さはないのに。
珍しい楽器を集めるのが趣味だと言っていた。
大人になってたまたま入った喫茶店で、珍しい民族楽器の演奏会があって、それが私の人生でいちばん「珍しい楽器をいっぺんにたくさん見た日」だったんだけど、先生にも見せたかったかも。
性格に合わせて、クラシックじゃなくてJPOPを弾かせてくれてありがとう。
もうそのピアノ教室はないけど、移動してしまったけど、どうしてるかな、と思って本名を検索してみたら、まさかの個人で音楽教室を立ち上げててYouTubeもしてインスタもやってた。
先生が、ずっと音楽の先生でいてくれて嬉しい。
ひとつのことを続けるのはとても大変だと分かるほど、大人になったよ。
顔をみても、こんな顔だったかな?と思ってしまったけど、同級生のフルネームも全然覚えていないのに、学校で担任だった教師のフルネームも全然覚えていないのに、なぜかあなたの名前だけはずっと頭から離れません、先生。
今も教室にたくさん名作漫画おいてますか?


お墓参りにいかない私を、おこって


感謝を伝えたい人はたくさんいるのに、感謝を伝えてはダメなような気がして、相手はそんなこと望んでないような気がして、私は10年前に助けてくれた人に頭の中でだけずっとお礼を言ってる。感謝はいつも希薄に伝わる魔法がかかってる


「生まれた環境のせいにせず、反面教師にして頑張りたいです!」という言葉が既に、生まれた環境のせいである


全員を愛してはいけないと分かったのはいつ?


かたい床で一緒に寝よう

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