見出し画像

イフェクサー体験記

約4ヶ月間、抗うつ薬のイフェクサーを服用していました。
この薬はGoogleのサジェストに「やばい」が出るという、飲む前の恐怖感が半端無い薬剤です。

実際にこの薬のお陰で色々ありましたので、これから飲まれる方の参考になれば幸いです。

邂逅編

医者からイフェクサーを処方されたのは、2020年のクリスマス直前のことでした。あまり嬉しくないプレゼントでした。

その少し前より睡眠障害のため軽度の睡眠導入剤の処方を受けていて、更に気分面での落ち込みが見られたので、投薬に至ったのでした。

導入編

処方されたのは37.5mgを1日1錠でした。
結果的には、1錠という最低量でも、強い副作用が発現しました。

まず、飲み始めから1週間程度は激しい倦怠感があり、休日は7時には目が覚めるものの、15時まで起きられないという状態が続きました。

それ以外は生活に支障が無かったので暫く耐え、2週間が経つ頃には倦怠感は随分と落ち着いていたような覚えがあります。

快癒編

倦怠感が落ち着いてからは、徐々に気分の改善が見られました。
気持ちが上向き、家事や勉強に対する意欲があったのをはっきり覚えています。

むしろ、頭の働きが良くなり過ぎている実感があったのも事実です。
この頃の仕事はかつて無いほど早く、完成度の高いものでした。
あぁ、イケない薬物ってこういう感じなのかな、と思い耽っていました。

暴走編

ところがある日、オーバークロックに耐えきれず異常が起こります。

まず体感したのは覚醒状態でした。
眠気が全く起こらず、一睡も出来ず、徹夜で翌日を過ごしました。

他にも、体温の上昇・頻脈・手足の発汗量の増加が見られたので、明らかな副作用だなと危機感を覚えたのでした。
確定診断を受けていませんが、恐らくセロトニン症候群です。

すぐにでも医師に相談したかったのですが、生憎の休院日。
急場凌ぎで薬剤師に電話で連絡して、開院日にすぐに医師と話してくださいというのを前提に、その職務範囲で色々とアドバイスを頂きました。
親身に話して頂き、お世話になりました。ありがとうございます。

離別編

医師との話し合いの結果、服薬のペースを1日1錠から2日に1錠へ減らすことになりました。
手記では、減量から3日後に「確定申告が進んでいる」と書いているので、比較的すぐに良くなったのでしょう。

ただ、イフェクサーには離脱症状が伴うことがあり、ペースを延ばしてる間は、軽度ながら、倦怠感があったような気がします。

ここから、薬を断つために、生活環境を徹底的に見直し、服薬のペースも3日に1錠へ、そして2021年5月現在、投薬終了と相成りました。

総括

イフェクサーに限らず、抗うつ薬は主たる薬効や副作用が多いので、ある程度の異常が出てしまうのは仕方無いと思います。
なかでもイフェクサーは、2015年に国内で承認された比較的新しい薬なので、参考として、1例として役に立てば幸いです。

あくまで、本稿は私自身の体験を手記や記憶からまとめたものです。
実際の投薬、断薬の判断は主治医と相談のうえ指示を受けてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?