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傷が付いてしまった信用情報は回復できる?やっておくべき対策

事故情報として載るブラックリストについて

信用情報に事故の記載がされることを、いわゆる「ブラックリストに載る」といわれています。この信用情報というのはクレジットカードを作ったりローン契約を結ぶために必要となる個人情報であり、取り引きの記録を情報化したものです。

新たに借金をする際に審査時にその人物にどの程度信用があるのかを判断するために利用されていて、日本では3つの機関で情報管理されています。

債務整理を行うと借金の滞納をしていたこと、支払えずに返済額を減らす手続きが行われたことが必ず記録されることになります。これが「信用情報に傷が付く」ということで、避けて通ることができません。

信用情報に傷が付くと起こるデメリット
クレジットカードの新規契約ができない
ローンが組めない
分割払いができない


弁護士などに相談をして債務整理を行うと、過払い金の返還が受けられたり元金そのもの減らすことで苦しめられていた借金がかなり軽くなりますが、その代わりにブラックリストに載ります。その間審査が通りづらくなるため新しいクレジットカードの契約が困難になるのがデメリットです。

ネットショッピングなどで利用する機会も多いため不便を感じることも多くなりますし、クレジットカードで作った借金を債務整理した場合には当然そのカードも使えなくなります。

しかし、任意整理でクレジットカードを整理対象から外す場合には、引き続き所持しているカードに関しては利用可能となります。また、ローンを組むこともできませんから、家や車などの金額の大きい買い物時には不便です。

そして携帯端末などを購入時に分割払いを選択するというかたも多いでしょうが、信用情報に傷が付いていることがわかれば一括購入を求められるということもあります。

信用情報はどうやって回復させればいいのか

契約の清算を行う

弁護士などを通して債務整理を行うと必ずブラックリスト入りをしてしまいますが、債務整理を行う前から何らかの原因でブラックリストに載ってしまうこともあります。

クレジットカードの引き落としができない状態が続く
公共料金の支払いを滞納する
契約しているローンの支払いがない


など、払うべきものを払わない状況を作ることは危険です。こうした情報を落としてしまう原因となりうるものに関しては早急に清算を行うようにしてください。これがなされなければ信用情報の回復はありません。

安定した定期収入を得る

借金を返済する能力の有無は定期収入があるかどうかでも判断されます。それを示すためにも安定した職に就くことが大切です。

ただし永久に不利な情報が記載されているわけではない
傷ついてしまった信用情報はその情報をずっと維持されるわけではありません。債務整理の場合には5年程度掲載続けられることになりますが、その後時効援用が適応されることで自動的に消去されます。情報を管理している3つの機構ごとに掲載期間は異なりますが、任意整理で3年から5年程度、自己破産で5年から10年程度です。

今後情報を悪化させないための対策

回復できる信用情報ですが、これ以上に悪化させないためにも、

支払いを滞らせないこと
定期収入を確保すること


これらが重要になります。返済期日を守り、収入から返済可能だと判断できる金額以上の借り入れをしないことが大前提です。

信用情報は確認できる


情報機関に開示請求を行うことで、自身の信用情報に関する確認を行うことができます。情報機関の窓口で直接請求をしたり、インターネットや電話、郵送などさまざまな方法で可能ですので、何らかの心当たりがある場合には、まず個人の属性情報に延滞の発生や金融事故に関した情報が記載されていないか確かめてください。

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