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#4 愛する17歳の君へ。《「ナニモノか」になんて、なろうとしなくていい》

「あの人、すごいなあ」
って、思うことあるよね。

「あんなふうに生きられたらいいのに…」
って、羨ましくなったりするよね。

『なにか』になりたい、その夢はとてもいい。
目指すものがあったら力になるし、希望になってくれる。

もちろん、そういうものがなくてもかまわない。
これから見つけるのもいいし、見つからなくたっていいんだ。

けれどもし、君が『ナニモノか』になりたいと思うとき
その想いは君を『心地よく』してくれているだろうか?

「あの人みたいになりたい。羨ましい」

その気持ちが君を奮い立たせるのではなく、苦しくさせているなら
比べてしまって、劣っている自分が嫌いになったりしているなら
悔しくて、苛立たしくて、悲しくなっているなら
それは夢でもなんでもなく、
君を縛りつける枷(かせ)でしかない。

メディアに出てばんばん発言していたり
SNSですごい数のフォロワーがいてもてはやされたり
若くして年商◯億円!と稼いでいたり
もしくは恋人がいて毎日楽しそうだったり。

そんな「ナニモノか」って、君がほんとうになりたいものかな?

苦しくなったら、こう言いかえてみよう。

すごい数のフォロワーがいる→多くの人に愛されるひとになる
若くして稼いでいる→得意なことを見つけて仕事をがんばるひとになる
恋人がいて楽しそう→誰かを愛せるようにまず自分を好きになる

これだったら、君が、君であるだけでいい。
自分を高める努力をして、学んでいくだけでいい。

「ナニモノか」なんて、どこにもないのだ。

君が君であること、それがすべてで、一番の奇跡。
君はすでに、唯一無二の存在なのだから!

今日も生きていてくれて、ありがとう。
自分を愛して、信じてあげてね。

愛する17歳の君へ。

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