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内山ウルトラマン ふっかぁぁっ!

ネットニュースで偶然見つけたのが

「完全版 ウルトラマンメビウス外伝+平成ウルトラマン作品集」

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著者はもちろん 内山まもる

メビウスで15周年、内山まもる氏の没後10年になるんですね。時のたつのは早いものです。

今回は初単行本化が半分以上という昔ながらのファンにはたまらない内容になっています。内山ウルトラマンといえばなんといっても「ザ・ウルトラマン」ですね。大魔王ジャッカルによってウルトラ兄弟がゾフィーをのぞいて倒され、ウルトラの星が壊滅的な状況に追い込まれる中、かろうじて脱出したゾフィーと支部隊長であるメロスとが力を合わせてジャッカルに立ち向かうオリジナルストーリー。

当時小学館の学年誌(三年生だったと思う)に連載されていたのですが、残念ながらそのとき自分は四年生。親に対して

「小学四年生じゃなくて小学三年生が欲しい」

とはいえなかった自分の頼みの綱は近所に住む一歳年下の男の子でした。別に普段遊ぶわけでもないのに、小学三年生が発売される頃になるとなにかと「遊ぼう」と声かけて、ちゃっかりと家に上がり込み、本を読ませてもらったのをうっすらと覚えています。

今なら「単行本化されたら買おう」と思えるのですが(実際に買った)、当時は「今を逃すと一生読めない」と思い込んでいたんですね。

次々と倒されるウルトラ兄弟、鎧をまとって颯爽とあらわれる謎の戦士メロス、引き締まった筋肉の美しいゾフィーそして、戦いの中で傷つき汚れていくゾフィー。ああ・・・

かっこよかったなぁ。テレビとは違う生のウルトラマンという感じが大好きでした。特に一本に結ばれた口元、羽織っているマント。内山ウルトラマンの神髄が込められた作品でしたね。

今回の作品集はメビウスが終了した後に書かれたものが大半です。タイトルにある「平成ウルトラマン」というのはティガ以降のウルトラマンという意味ではなく、「平成に書かれたウルトラ漫画」という意味合いなので、相変わらずウルトラ兄弟大活躍です。メロスもフアイタスもいます。

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ただ、昔に比べると画風がリアル(テレビに近い)ものになっているので、少々躍動感に欠ける気がして残念です。

オリジナルストーリーから映画のコミカライズまで、たくさん楽しめる作品集でした。B6サイズ512ページで税込2,420円です。


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