見出し画像

Udemy「販促動画シナリオの書き方」粗稿①

プロモーションビデオ

ストアカとUdemyで講師をしている、動画活用アドバイザーの前川正人と申します。

私は映像制作に携わっておよそ40年になります。

最初は大阪のテレビコマーシャルの制作会社に入社しました。

制作進行という仕事を経て、映像ディレクターになりました。

はじめてシナリオを書かせてもらったのは入社3年めのことです。

下着の訪問販売をしている会社の、会社案内兼採用ビデオでした。

パーティ販売という販売形式をご存知ですか?

若い男性の営業マンが下着を持って、お金持ちの女性の家に伺うのです。

お友達をたくさん集めていただいてパーティのような形式で下着をお披露目します。

今から考えると、ちょっと怪しい感じの販売形態だったような気もします。

それからおよそ37年間、私はいろいろな分野のシナリオを書いてきました。

今回とりあげる商品やサービスの販促ビデオはもちろんです。

会社案内や事業紹介ビデオ。

広報ビデオ。

展示会・見本市などで上映するビデオ。

教育ビデオもやりました。

今回は、長い経験と、最近の知見もまじえて、販促動画のシナリオの書き方について解説します。

世の中にシナリオの書き方についての情報はたくさん存在します。

しかしそのほとんどは映画やドラマといったジャンルのものです。

商業的な動画のシナリオをどう書くかということについては、ほとんど情報がありません。

私の経験とノウハウが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

タイトル

販促動画シナリオの書き方!

売れる動画は商品・サービスを説明しない!

広告ビデオで商品を売る構成と表現!

副業クリエーターに!

キャッチフレーズ

商業シナリオライター歴37年のベテランが教える販促動画シナリオの書き方。

あなたの動画は販売促進(セールスプロモーション)の役に立っていますか? 

企画と構成の基本を理解して商品を売れる動画を作りましょう。

動画にとってシナリオとは?

UH01_01

まず一番最初に基本的なことから話していきましょう。
そもそも動画にとってシナリオとはなんでしょう?

ちょっとだけ考えてみてください。

このコースを学んでいるということは、たぶんあなたもシナリオを書こうとしているのでしょう。

シナリオを書くのは何のためでしょうか?

シナリオは動画の設計図

私の答えは「シナリオとは動画の設計図である」というものです。

あなたが家を建てるとします。
注文住宅です。あなたのための家を建ててもらいます。

その時には、きっと建築設計士に頼んで設計図を書いてもらうでしょう。

そして、その図面のとおりに家が完成します。

動画もまったく同じです。

まず設計図を書きます。
それからそれに沿って動画を制作します。

設計図がないということは、どんな動画を作るかの方針が定まっていない、ということです。

それではきちんと目的を果たせる動画は作れないでしょう。

あなたが専門の業者に販促動画を発注する立場だったとします。
どんな動画が出来上がるのか、できてみないとわからないのでは困るでしょう。

あなたが動画制作のプロデューサーだったとします。
制作スタッフにどんな動画を作るのか、指示をしなければなりません。
シナリオがなければ、スタッフとの間で意思統一をはかれませんね。

シナリオの役割

動画制作においてシナリオがはたす役割というのは、2つあります。

動画コンテンツの設計

ひとつめは動画というコンテンツの設計を示すという役割です。

動画コンテンツを構成するパーツにはどんなものがあるでしょう。

ひとつは映像ですね。

カメラを現実の被写体に向けて撮影した実写動画。
場合によっては写真なども使われます。
最近でしたら非常に精緻なCG、コンピュータグラフィックスなどもありえますね。

これらすべて映像のパーツです。

もうひとつ音声のパーツがあります。

撮影現場でカメラで収録してきた現場音もあります。

それ以外に後から付け加える音声があります。
ナレーション、BGM、そして効果音などですね。

文字もパーツのひとつです。

映像に重ねて表示するいわゆる字幕、テロップもあります。
また画面全体文字だけで構成された、フリップと呼ばれる画面も使われます。

さいごにグラフィックスですね。

たとえばグラフやチャート図のようなもの。
イラストもそのひとつですね。

映像、音声、文字、グラフィックス。
動画コンテンツはだいたいこの4つの要素で構成されています。

そして動画というのは、時間軸を持ったコンテンツです。

時間の中にこれら4つのパーツをどのように配置するか。
それが動画コンテンツの設計です。

それを書類に示したものが、シナリオです。

シナリオは動画の仕様書

動画のシナリオにはもうひとつの役割があります。

それはどんな動画を制作するのか、それを明確に示すということです。

いわば動画の仕様書といったところでしょうか。

家を建てるのはいくらかかりますか?

と聞かれても大工さんは答えられません。
掘っ立て小屋から豪邸まで、ピンからキリまであるからです。

同じようにどんな動画を作るのかわからなければ費用の見積もできません。

ですからまずシナリオができてはじめて、費用を見積もることができるわけです。

発注する会社のほうとしても、見積書が出てこないと予算組みができません。

見積書が承認されてはじめて、動画制作の契約が結ばれるわけです。

そしてもうひとつ決まるのは、制作のスケジュールですね。

これもシナリオができてはじめて、目処を立てることができます。

撮影には何日かかるのか、完成まではどのくらいの期間を要するのか。

予算とスケジュール、このふたつが決まれば、ようやく動画制作のプロジェクトが動き始めます。

このように、シナリオを書くということは動画を制作する時の基本を決める作業なのです。

次は、販促動画とはどういうものかをお話します。

※これは粗稿なので、Udemyや電子書籍になった時にこのとおりであるとは限りません。

私のUdemyコース

講師のためのデジタル音声超入門!https://www.udemy.com/course/digitalsound_chonyuumon/?referralCode=65A8925EA9D6C65ABAE3

動画初心者に贈る「あなたの動画が変わる撮影・編集のマインド」https://www.udemy.com/course/anata_no_doga/?referralCode=562BBB3E95BA54492678

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?