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話し言葉の書き方(Udemyコース用粗稿)

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Udemyコースにしようと思って書き始めた原稿を特別にnoteで公開します。
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2022年1月の記事一覧

話し言葉の書き方(Udemy用粗稿)㉙

自分の声で伝えようUT07_01 ここまで、話し言葉と書き言葉の違いをいろいろとお話してきました。 最初にもお話したように、今「話して伝えること」はたいへん注目を浴びています。 ただ、普通にお話をすることに偏っているような気もしますね。 口から先に生まれてきたような人は別にして、普通の人は原稿なしにしゃべるのは結構大変です。 だから話すという場でも、とりあえず原稿を書くというのは、おすすめです。 最後にこれは言っておきたいのです。 「書いた原稿を大事にするな」

話し言葉の書き方(Udemy用粗稿)㉘

プロンプターを使おうUT06_02 プロンプターをご存知でしょうか? 総理大臣や官房長官が記者会見する時に、カメラとの間に透明な板状のものを置いて、話をしているのをテレビなどで見たことはありませんか? あの透明な板がプロンプターです。 カメラ側から見ると透明ですが、話している人の側から見るとそこに原稿が映っているのです。 話に応じて内容もスクロールしていくので、手元の原稿に視線を落とすことなく、前を向いたままで話ができます。 ああいう本格的なプロンプターでなくても

話し言葉の書き方(Udemy用粗稿)㉗

話すのではなく演じようUT06_02 今度は、自分でカメラの前に立って話をしてみた経験からお話ししたいと思います。 話すための原稿を作って、その原稿にもとづいて話をする、というとどうしても「原稿を読む」と思いがちです。 実は、この時に3つの考え方があります。 ひとつめは「原稿を読む」。 ふたつめは「原稿にもとづいて話す」。 そして3つめは「原稿の内容を演じる」という3つです。 原稿を読む まず「原稿を読む」という考え方はよくありません。 よく政府の閣僚などが

話し言葉の書き方(Udemy用粗稿)㉖

いいナレーションとはどんなもの?UT06_01 さて、ここまでは話し言葉を文章として綴ることについてお話をしてきました。 ここからは、少し話し言葉を実際に「声」として届けることについて、少しだけお話しましょう。 ただし、私はナレーションの原稿を書くプロではあっても、それを声にするプロではありません。 最近でこそ、Udemyのような場所で自分自身が話して情報をお届けすることもはじめました。 しかし、以前まではもっぱらプロのナレーターの方に原稿を渡し、声にする部分はお願