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カーターの短編小説

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#鍋

【短編小説】今夜は鍋。 その②(完)

※前回の続きです。 今夜は鍋だ。 晩御飯が鍋と聞いて、残念に思う人もいるだろう。 そう。私もその一人だ。 しかし、決して嫌いなわけではない。 我が家では鍋の日は、壮絶なバトルが繰り広げられていたのだった。 3ターン目、既に野菜だけでおなかが膨れてきてしまった。 しかし、満足感がない。 1kgのお肉を2パック開けているのに 私自身3~4枚しか食べられていないからだ。 では4ターン目に行くとしよう。 4ターン目に入る前にと、父がギブアップとなる。 父はいっぱい食べろよとか

【短編小説】今夜は鍋。 その①

今夜は鍋だ。 晩御飯が鍋と聞いて、残念に思う人もいるだろう。 そう。私もその一人だ。 しかし、決して嫌いなわけではない。 我が家では鍋の日は、壮絶なバトルが始まるのだ。 父・母・姉・兄、そして私の5人家族だ。 父親はプロ野球候補のバリバリの元スポーツ選手。 母親は鍋の日はひたすら食材を運ぶ係となる。 姉は関西でベスト4のテニスプレーヤー。 兄は高校日本代表候補のラグビー選手。 そして、私は肩書のないラグビー選手。 さあ1ターン目が始まる。 母親が昆布でだしを取っていた。