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オックスフォードのシャツ 先生のコメント

これが一番緊張するのですが、やらないわけにはいきません。
出来上がったシャツをパターン教室の先生に見ていただきました。

このシャツを作るときに、タイトなシルエットであることと、台襟が高め(3.5cm)なことで、「第1ボタンをかけても苦しくない襟ぐり」を作るのに苦労しました。トワルだけでなく、外で着られる試作品を作って、着心地を確認したあとに、襟ぐりのラインや襟ぐり深さを調整しました。改善したのですが、なんとなく、しっくりこない感じが残りました。

「襟のフィット感が何か足りない」とご相談したら、「それは襟ぐりではなくて、後アームホールと前アームホールのゆとりだよ。後ろアームホールを展開してゆとりを増やせば、それが前アームホールへ押し出されて、前肩の突出部にゆとりが生まれるんだよ。そうすると、襟ぐりがつっぱらないから」と教えてくださいました。

私は骨太かつ前肩(猫背)なので、まっすぐに立ってるときも、腕を前後に動かす時も、肩が前方に突き出たようになります。そのポイントとFNP(襟ぐり前中心)とBNP(襟ぐり後中心)とが引っ張りあって、首が苦しく感じるのだそうです。

写真にあるように、BNP(襟ぐり後中心)から肩突出部、FNP(襟ぐり前中心)から肩突出部のゆとりを、前後バランスよくとることで、襟のフィット感が増すそうです。
と、書くのは簡単ですが、シルエットを守りながらゆとりを追加するのって、私のレベルでは、そんなに簡単なことじゃないです。とくに前後バランスをうまくとるなんて。高度すぎる...と固まる私を「まぁ、そこは難しいところなんだけどね」とフォローしてくださる先生。

けれど、今回やってみて、「ひとり卒業制作」に良い課題を選んだなとひとり悦にいってます。というのも、自分用の作品を作るというのは、静かに立っているボディと違って、いろんな生活動作での着心地を確認できます。そのことで、自分のつくるパターンの欠点が発見できて、改善方法を模索することができます。凹むけど、確実に成長できます。

もっと着心地の良いオックスフォードシャツ、目指します。


#ひとり卒業製作 #パターンナー #洋裁   #シャツ #動きとゆとり