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道の駅と路上飲酒と料理の神様と@千倉

なぜこんなにも地方の電車は居心地がいいのだろうか。向かい合わせのせきでドリンクホルダーまでついている。いつか誰かが言っていた地方の電車が好きな理由がものすごくよくわかる。

安房鴨川で内房線に乗り換えて電車に乗り換えて揺られると暗くなってきた景色の奥には海が見える。電車から見える日が落ちた海が想像以上に幻想的だ。

そんな窓からの風景を眺めつつ到着したのは千倉駅だ。
まともにおうちまでのマップは見ていなかったのだが、想像していた倍ほどに距離があった。これまでの真っ暗な道は田んぼや畑の中が多かったが、千倉から家までの夜道は普通の道だ。田んぼと違い車も普通に通るため、いつか事故りそうな怖さを感じる。東京にもどったら、ちっちゃな懐中電灯の購入を決めたタイミングで今日のおうちについた。

今回のおうちでは見事に週末を挟むため、ゆっくりできる。2日間も休みがあるわけだから、一日ぐらい鴨川に戻ろうかと思ってはいたものの、駅から南側と北側ではまったく違う道の駅があるらしい。から今回はそっちを満喫することにした(この時はまだどちらの道の駅も家から千倉駅よりも歩くことに気がついていなかった)

最初に向かった道の駅は「道の駅 ローズマリー公園」だ。

ここは 英国の劇作家シェイクスピアの生家が再現された建物をはじめ、洋風の趣のある建物が並んでいるらしい。日常離れした建物は海沿いをまっすぐ歩いたら到着するようだ。

その日は大変天気がいい。そして海が近い。そうなると欲しくなるのはお酒である。千葉にはレモン以外にあるもう一種類クラフトチューハイを探したところ近所のスーパーを見つけたらあっさり見つかった。


本日も素敵な背徳感である。みかんを片手に30分ほど歩いて方向性を改めて確認したところ、徒歩で1時間ほど歩かなければ到着ができないという驚きの事実が発覚する。しかし、すでに1時間ほど歩いている私。なんなら海で遊んでみる。

こいつはひとりで何をしているんだ。

話は戻り、ここまで来たらもはや家に帰るのももったいないところまで歩いてしまっている。いくかなー、、、。時計を見てもまだ3時ぐらい。まだ時間はあるから歩くしかない。

腹をくくってだらだら歩いていたらを房総で有名らしいつまみを作っている会社の看板を発見した。

房総で有名なクジラのたれ有名なことを思い出した。独特なタレでつけた鯨を干したこいつは本当につまみにぴったりでローズマリーまで歩くために十分に回復できる。

飲み歩きを羨ましそうに見てくるサーファーを横目にようやくローズマリーに到着した。

安房麦酒5種類とびわソフト(名物らしい)を食べ歩き、

近くをフラフラしていると、折り畳み自転車を走らせている今回の同居人にたまたま遭遇した。
今回の同居人は定年退職後に自由に余生を楽しんでいる。まだ自分の親も定年してないのでそんな将来は考えられてない部分があったが、将来どんな老後を過ごしたいかな〜、、、なんて考えてさせてくれる面白いきっかけをくださった。 

「これ帰るの大変だね〜」

!!!
ちょっとハっとしてしまう。そういえばどうやってかえろう。流石に相当疲れている。だいぶ悩ましくなりながら道の駅の隣のカフェに入る。ちなみに持ち物はいつも通りの大きなウーバーリュックである。

アットホーム感満載のカフェで世間話していると思わず、「1時間半ぐらい歩いて帰るけど流石に疲れたんでヒッチハイクしようか考えているんですよね〜」と漏らしてしまうと近くにいたお子様連れの綺麗なママさんが「そっちなら通るから近くまで載せていってあげるよ」

遠慮も全くなく「いいんですか!!!!!!!」と悔い気味で甘えさせていただく私。なんて生意気なやつなんだ。

ローズマリーに着くまでの行きの1時間半はなんだったのだろうか。いざ乗せてもらって帰路にかけた時間は15分である。
車ってすごい。人類の発明である。人に感謝して、いい感じに疲れて、すごくいい眠りにつけた1日だ。

翌日、お察しの通りに足がパンパンである。とはいえまぁローズマリーよりも近いだろうと思い安定の路上飲酒をしながら南側の道の駅である「道の駅ちくら潮風王国」だ。

ちなみに路上飲酒は昨日入手した安房麦酒である。


実は房総半島の先っぽ側でどうしても食べたかったものがあった。それは地元で食べた海鮮丼である。そんな海鮮丼のお店は意外とコロナで空いていなかったりすることも多いが、道の駅近くの海鮮丼のお店は営業していた。

念願の海鮮丼をたべられるチャンス!!!とのことで入店し、きちんとメニューも見ずに海鮮丼を注文する。

うますぎた。腹いっぱいすぎた。もはや表現不可(語彙力)。

美味しくいただいたところで潮風王国に向かう。ここは、昔サバサンマ漁に使われていた70トンクラスの漁船のレプリカが置かれている道の駅だ。

すごく海沿いの雰囲気が出ていて良い。ローズマリーでは食べられなかったくじらコロッケも食べれて満足である。

そして到着しててもお酒をやめない私。

最高に頭悪いなこの女。

大満足して7時ごろに帰った私に同居人が一言。

「そういえば高家神社すごい綺麗だったけど見た?」

あ。忘れてた。
日本で唯一料理の神様が祀られている神社である高家神社は8時までライトアップが行われているらしい。

徒歩30分の高家神社に歩いて行く気力は残されていなかった私にどうやら車で連れていってくれるというのでお言葉に甘えさせていただく。
5分後に高家神社に到着して鳥居まで向かった私が目にしたのは、竹に穴を開けて、その穴から光を漏れさせる、決して派手ではないが落ち着いた美しさのあるライトアップだった。


ものの見せ方は仕事がら興味深いため、思わず見入ってしまう。温かみのある明かりで心を穏やかにさせていただいた夜だった。

今日は遅いし、ライトアップで満足だから、明日仕事まえにきちんと拝みにこよう。

ちなみにそう思って次の日の朝方に家を出て10分ほど歩いたところで大雨にふられ風邪ひく寸前でしたのは後日談。(なんとか参拝できたので結果はなまる)

どうやらこのあとは同居人が車で送ってくださるらしい、なんとありがたい。千倉では本当に人に恵めれている。
さぁ、次の目的地は海賊と呼ばれた男のロケ地にもなった海沿いの街だ。

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