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一筋の光明

頭を抱えるくらい難しい問題でも、僅かなヒントを得る事で見えてくるもの。昔から自分に課して続けている「祖先探し」。

過日、長岡の重鎮にご教示頂いた史料を探しに中央図書館へ。普段は借用出来ない史料との事で、特別な手続きを経て読む事が出来た。

そこには確かに宗家が保管している掛け軸に記載のある祖先の名前(何代前の人かは曖昧だが…)が細かく記載されていた…
家系図もないのに見つけられたその瞬間、あの激動の戦の中を生き抜いた祖先には本当に頭が上がらない。とは言え、自分の祖先も敗者側なので謂わば賊軍。

「勝てば官軍負ければ賊軍」という諺があるが、何も民に圧を強いていたのは敗者の東軍だけではないのだ。西軍も進軍する先々の民に圧を強いてしまいには利用するだけ利用して最後は素知らぬ顔したというケースもざらにあるのだ。

だからこれは勝ちだからとか負けだからとかじゃない。要は指揮を執っていた人柄の問題なのだろう。歴史は勝者が築くものとは言え、こうも惨いものがあるのに綺麗事が言えるのも釈然としない。

故に、この諺に抗うかのように俺は歴史を学ぶ際は敗者の視点を常に大切にしている。何故負けたのか?そして勝つ可能性はあったのか?等など勝者側から決して見えない部分が、敗者視点からだと明確に見えるケースがあるから。


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