見出し画像

3GPPのリリース時期から見る、iPhoneの5G対応はいつ?

約2か月前の2019年9月に発売されたiPhone 11は、残念ながら5G対応が見送られています。
iPhoneの5G対応は、アップル社内の独自5Gモデムで2022年までに開発を終わらせるや、クアルコム製のSnapdragon X55を搭載して2020年には発売されるという、噂があります。

2020年は東京オリンピックと思いつきますが、2022年って何だろうと思いませんか?
今回はiPhoneの5G対応時期とそのメリットを少し考えてみようと思います。

1. 3GPPのリリース

ヒントとなりそうなのは、3GPPのリリース時期にありそうです。
3GPP(Third Generation Partnership Project)は、第3世代携帯電話システム(いわゆる3G)の国際標準仕様を策定する団体です。
ただし、名前は3GPPだけど、4Gも5Gも検討してます。設立された時が3Gの時だから3GPPとなったんですね。

さて、3GPPでは、リリース15、16、17と仕様策定を進めています。
簡単に完了スケジュールをまとめると以下の通りとなり、アップルはリリース17の完了後に5G対応すれば十分間に合うと思っている模様。
・リリース15 完了       →2018/6
・リリース16 完了       →2019/12
・リリース17 完了予定→2021/12

さて、それって需要にマッチしているのかなというのを調べてみました。

2.5Gの特徴は?

5Gの特徴を以下に記載します。

①eMBB(enhanced Mobile Broadband)→高速大容量!
 LTE(4G)だと1つのeNB(電波をふいてる機器)毎に最大でも1.5Gbpsだった。5Gなら、規格上は20Gbpsまでいっちゃうよ!

②URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)→超高信頼性低遅延
 ロボット操作や遠隔手術を想定した超低遅延に加えて、障害時等でも、障害発生がなかったレベルでの冗長を備えた超高信頼なシステムにしちゃうよ!

③mMTC(massive Machine Type Communication)→大量マシンの接続
 スマホを持っているのは世界で約20億台、でも、IoTのデバイス接続数は想定で400億台・・・多すぎ!

さぁ、2019年12月に決まるリリース16まで①~③のメリットを商用レベルで享受するのはできるのか???
この答えは、今の所①に留まりそうというのが大方の予想。
②と③については、まだまだ今後・・・そもそもの5Gコアのアーキテクチャがやっとリリース16で決まるんだから、PoC等の実証実験で利用はあるけど商用はまだ先のよう。


3.5Gのメリットを享受するタイミングは?

ここから先は

1,278字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?