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EVPNのRoute Typeがいつもわからなくなる貴方へ①

EVPNはL2VPNという話は理解できたけど、ベンダーと話すときによくRoute Typeが云々になってEVPNがよくわからなくなりませんか?

Type 1やらEADが云々という話がでると、EVPN勉強しないとなと思わされるけれども、自分の業務で手いっぱいとなりそこはベンダにお任せとかになってしまう場合があります。

また、Route-Typeを聞いたことない方もいると思いますが、Route-TypeはEVPNで経路情報交換について定義されており、これを知ることでEVPNの全貌が知れるので重要です。

そんな時間のない貴方用に、さっくりEVPNのRoute Typeが学べる内容にしました。

1.Route-Typeとは

EVPNはMACアドレスをコントロールプレーンで広告するだけでなく、MEFを考慮したL2構成(E-Tree)や、マルチキャスト用の通信、L2のループ防止を考慮したマルチホームの構成等様々な構成を扱う必要があります。

この為、それぞれの構成で利用する情報をRoute-Typeで明示的に分けて通信を行っています。

Route-Typeは、EVPNで実現したい要件に合わせた構成毎に定義されています。
Route-Typeだけ取り出されて説明を受けると、色んな構成が取れて複雑と思ってしまいますが、そうではなくてL2VPNで実現したい要件毎にできています。

2.EVPNで実現したい要件

EVPNで実現したい要件とは何でしょうか?
VPLSというEVPNの前身となるL2技術があり、EVPNではこれの後継と位置付けられています。
EVPNとVPLSの対比から、EVPNで定義されたRoute-Typeを確認してみたいと思います。

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