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LFAの進化(TI-LFAとFRRの関係って?)②

前回はLFAの進化として、FRRと、Remote-LFA及び、これらについてはMPLSでも実装されていた話をしました。
今回はRemote-LFAでも対処できないトポロジと、これを解決するTI-LFAについて説明します。

1.Remote-LFAの課題

宛先まで障害ポイント(保護リンク)を通らないQスペースと、送信元とトンネルを張る時に障害ポイントを通らないPスペースが交わる所=ループしないルータを探し出す仕組みを取っていたのがRemote-LFAでした。
しかしながら、PとQが交わるPQスペースがないトポロジの場合はどうなるでしょうか?

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添付の図がPQスペースが交わらないトポロジです。
PとQの間のコストが大きすぎるトポロジの場合、PとQが交わらないのでPQスペースができません。
この場合は、Remote-LFAでもバックアップパスが構成できません。
さあ、ここで登場するのがSegment Routingでしか利用できないTI-LFAです。

2.TI-LFAでどんなトポロジにもバックアップパスを提供(TI-LFA使えるのはSRだけよ)

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