LFAの進化(TI-LFAとFRRの関係って?)①
TI-LFAはどんなトポロジでもバックアップパスを構成する事ができるSRの特色ある機能でした。
今回はその前身であるLFA(FRR)の歴史に触れながらTI-LFAの優位性を確認したいと思います。
1.LFA=FRR?
LFAよりも、FRR(Fast Re-Root)の方が馴染みがある人が多いかもしれません。
厳密には、FRRは高速な再ルーティングで、バックアップパスへのnextホップ切替を指し、LFAはバックアップパス(ループしない代替のパス)を指しますが、同じ意味と捉えても問題ないでしょう。
では、LFAで構築するループしないパスとはどのようなトポロジなのでしょうか?
2.LFAのトポロジ
LFAのバックアップパス計算は単純です。
パスの計算はIGPの最短コストで到達可能な経路を計算していきます。
例えばOSPFであれば、隣接するインターフェース毎にコストが決まっていて、コストの合計が小さいパスの経路が優先されます。
そのパスで利用するインターフェースやルータ自身がダウンした場合に、次に優先される経路がバックアップパスになります。
そのパス計算は、特に悩むことはないでしょうか。
例えば、ルータが宛先のパスまで2経路持っていた場合で、片方のインターフェースがダウンした場合、もう片方のインターフェースで経由可能なパスへ切り替えます。
しかし、このLFAだけでは、経路がループしてしまう場合があります。
3.LFAの問題点
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