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#13 M.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱ(換算28-300mm)とOM-5は、マイクロフォーサーズのメリットを最大限に生かせるデュオだった!(何をいまさら…)


はじめに(OM SYSTEMのレンズについて)

 OM SYSTEMのカメラとレンズには、他のメーカーと比べ圧倒的に防塵・防滴・耐低温(-10℃)性能に優れた製品があります。そのため、小型・軽量のシステムで天候に左右されないことを売りに、アウトドアでの使用を想定したイメージ戦略を推進しています。
 レンズはその性能によって、①「M.ZUIKO PRO」と②「M.ZUIKO」にカテゴライズされています(公式サイトではさらに「マクロレンズ」と「コンバーター」もあり)。かつては「M.ZUIKO PREMIUM」もあったように記憶していますが、公式サイトでは見当たりませんでした。OLYMPUSからOM SYSTEMになって整理したのかもしれません(調べてないので不明です)。
 ①は解像力の向上や収差の補正を追求し、金属鏡筒により外装の質感にもこだわり、防塵・防滴・耐低温仕様になっています。防塵・防滴性能が施されたレンズの中には「IP53(リンク動画は防滴テストの様子)」という、陸上で使用する民生用デジタルカメラの交換レンズとしては、現時点でおそらく最高レベルの基準を満たした製品もあります。もちろん「IP53」をクリアしたカメラとのセットで運用しなければ、本来の性能は発揮できません。キ○ノ○やソ○ー、ニ○ンなど、防塵・防滴性能があるカメラやレンズは数多く存在しますが、IPコードという国際規格でその保護等級を明示した製品はないと思います(あったらスミマセン)。
 ②はいわゆるスタンダードタイプで、例外はあるものの外装がプラスチック製で見た目が少しチープ、防塵・防滴仕様だったりそうでなかったり。単焦点レンズの中には、鏡筒がオール金属製で光学性能も高い製品がありますが、防塵・防滴・耐低温機能は備わっていません。これらの単焦点レンズが前述の「PREMIUM」に該当したはずです。
 解像力向上や各種収差の補正のために特殊光学ガラスを贅沢に使用しているか、耐久性がある金属外装か、過酷な自然環境下での使用に耐えうるかなどをもとに区分けしているのでしょう。もっともどのメーカーにも松・竹・梅のレンズは存在しますが…

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱを買いました!

 OM SYSTEMのレンズラインアップを充実させるため いかに撮影中にラクするかを探求するためM.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱを購入しました。中級ミラーレス機のキットレンズとして採用されていた高倍率ズームレンズで、F値がやや暗いものの、フルサイズ換算で28mmから300mmまでをカバーするお気楽万能レンズです。
 上記でいうところの②にあたり「IP53」は満たさないけれども防塵・防滴仕様で、公式サイトによると「保護等級1級(IPX1)、防塵設計」と謳っています。ただし耐低温には対応しておらず、外装はパキパキのプラスチックです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO との比較

 高倍率ズームレンズとして上記①のPROレンズに該当するM.ZUIKO 12-100mm F4.0も所有しています。フルサイズ換算で24mmから200mmをカバーし、焦点距離を変えてもF値が固定されているので、マニュアルで露出を設定する際に使い勝手がいいです。最短撮影距離もワイド側で15cm、テレ側で45cmまで寄ることができ、レンズ自体にも手振れ補正機能が搭載され、ボディー側の手振れ補正と連動させることでさらなるブレ対策に期待ができる、ウルトラスーパースペシャル万能レンズです。優秀な描写性能も相まって、マイクロフォーサーズユーザーの間では「神レンズ」と崇められ、神棚に祭っているそうです。← 信じちゃダメ。
 公式サイトによると、このレンズの質量は561gで、フルサイズやAPS-Cにおける同様のポジションのレンズと比較しても決して重くはありません。しかし、軽量なOM-5に装着すると重心が前のめりになり、カメラのグリップも小さいことから構えが不安定になりそうです。やはりOM-1クラスのボディーに装着する方が、バランス的にはしっくりくるのです。
 今回購入したM.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱの質量は285gで、300mm相当の望遠レンズとして捉えると超絶軽量ですが、そのトレードオフとして、見た目が「ぷらっちっく」になりました。しかし、デザインはPROシリーズのコンセプトを踏襲しているので、
・少し離れて見る
・目を細めて見る
・矯正視力の人はメガネやコンタクトレンズを外して見る
・目を閉じて心の目で見る
・視神経を鍛錬して金属製だと脳に誤った信号を送る
などすれば、安っぽさを隠匿することができます(OM-5もプラスチック製ですが、塗装マジックで安物感はありません)。

どの方法で眺めるかはあなた次第です

 ほとんど撮影していないので描写性能は不明ですが、レビューなどを見ていると「やや解像度は劣るもののオッケー」といったところでしょうか。私はパソコンで画像を当倍にまで拡大し、白目の血管を充血させながら画面の隅々まで解像度をチェックするなんてことはしません。もとよりこのレンズには解像度バッキバキの写真は求めておらず、汎用性と携帯性を重視してセレクトしているのですから。
 最短撮影距離はズーム全域で50cmなので、外食時に後ろに下がれないテーブルフォトなどでは少し不利になるかもしれません。撮れそうにない場合は早々に見切りをつけて、できたての料理を少しでも早く食べられたことに感謝しましょう。

14mm(換算28mm)でのレンズの状態
出っ張り具合は許容範囲内
フードを外す、またはひっくり返すとさらにコンパクト
なにより軽量なのがウレシイ!
うにょにょにょ~ん
150mm(換算300mm)の時は まるでマテ貝
注:マテ貝の画像リンクを貼ろうしたけどグロいので中止…

 ズームにより鏡筒が結構伸び縮みしますが、ズームリングの回転トルクは適度なので焦点距離を決めたら動きにくく、下向きにしても自重で勝手に垂れ下がるようなことはありません(そもそも前玉ちっこいし=Ø58mm)。

まとめ(OM-5と組み合わせるレンズ群)

 小型・軽量のOM-5でお出かけする時は、その特性を最大限生かすため、レンズも軽量化したいのです。よって所有するレンズの中から、下記の組み合わせに特化しようと思います。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(換算34mm 120g)
M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO(換算40mm 247g)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO Ⅱ(換算24-80mm 382g)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱ(換算28-300mm 285g)
ちなみにOM-5は414g(バッテリー等含む)

 OM-1は、速写性や耐久性といった上位機種としての性能を引き出すために、主にM.ZUIKO PROのヘビー級レンズ達とのセット運用にしますが、もちろん場合によっては上記のレンズもくっつけます。
※ ヘビー級と言ってもフルサイズに比べると軽いですけど…
※ 速写性とか耐久性とか忍耐が必要な写真、まず撮らないですけど…

補足

M.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 Ⅱの対抗馬となる他の高倍率ズームレンズとして、広角側、望遠側ともに延長されるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3(換算24-400mm)がありますが、お値段が少し高いことと、なにより質量が455gと重たくなり「超軽量らくちんパック(仮称)」に準拠しないため除外しました。


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