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CrowdStrike Holdings, Inc. (CRWD) Q2 2022 カンファレンスコールまとめ

今回も好決算。
セキュリティのゴールドスタンダード、CrowdStrike。
センチネルワンの話にイラっ。

決算リリース
決算プレゼンテーション
カンファレンスコール書き起こし記事

<結果>
EPS:○(実績 0.11 / コンセンサス 0.09)
売上:○(実績 337.7 M / コンセンサス 323.16 M)
<ガイダンス>
3Q EPS:○(新ガイダンス 0.08 〜 0.10 / コンセンサス 0.09)
3Q売上:○(新ガイダンス 358.0 〜 365.3 M / コンセンサス 350.92 M)
通期EPS:○(新ガイダンス 0.43 〜 0.49 /コンセンサス 0.40 )
通期売上:○(新ガイダンス 1.39 〜 1.40 B / コンセンサス 1.36 B )

2Q主要指標

①売上:337.7 M 売上成長率:70%(YoY)
②売上総利益率:76%(YoY)
③ARR(年間経常収益):1.34 B 成長率:70%(YoY)
④営業利益:35.3 M 成長率: 452%(YoY)
⑤営業CF:108.5 M FCF:73.6 M

上記以外の主要指標を推移分析した記事はこちらにあります。
Rule of 40 や Magic Number などSaas企業にとって重要な項目もありますので、ご覧ください。

主な質疑応答

スターリング・オーティ -- JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー -- アナリスト
センチネルワンが上場して以来、市場シェアはどうなっていますか。
特に低価格帯市場セグメントで勝率はいかがでしょうか。

ジョージ・カーツ -- CEO
レガシー、次世代を問わず、全体的に勝率が上がっています。
中堅・中小企業向けも非常に好調で、全体的に好調な結果が出ています。
雑音が多いですが、私たちが発表した数字を見ていただきたいと思います。
私たちの新規ARRの4分の1は、彼らの総ARRの94%に相当します。
お客様はマルウェアの検出だけでなく、侵入防止に重点を置いています。当社のプラットフォーム、拡張性、導入時の即効性、管理性などは、大企業だけでなく、中小企業のお客様にとっても非常に重要な要素です。

ジェフリーズ -- アナリスト
今後1年半で重要な成長要因を教えてください。
中核となるエンドポイントにはまだが成長するタネがあるのでしょうか?
XDRやHumio、海外事業に機会があるのでしょうか?

ジョージ・カーツ -- CEO
私たちはまだ初期段階にいます。当社の顧客数は1万3,000社ですが、競合他社の顧客数は10万社を超えているところもあります。つまり、まだまだ多くのお客様がいらっしゃるということです。
XDRやHumioのような製品は、私たちにとって素晴らしい成長要因です。
Preempt社製のゼロトラスト・アイデンティティ・モジュールを持っているのも当社だけです。
すべてのモジュール、すべての地域に広範な機会があり、勢いが勢いを呼ぶのだと考えています。

マット・ヘドバーグ -- RBCキャピタル・マーケッツ -- アナリスト
今期はFalcon Complete for GovCloudを発表しましたね。
U.S.F.D.(米農務省)に対するエクスポージャーと、公共部門全体でのシェアを獲得するための御社独自のポジションについて教えてください。

ジョージ・カーツ -- CEO
IL4(米国国防総省)認証を受けるためにすべての手続きを行っており、あとは政府の承認を待つだけです。これにより、他のより高度な機密分野への参入が可能になります。このように、多くの時間と努力が必要な分野です。私たちはこの分野で大きな進歩を遂げましたし、州や地方を問わず全体的に進歩しています。私たちは非常にうまくやっていると思いますが、まだ序盤だと思っています。

Tal Liani -- バンクオブアメリカ・メリルリンチ -- アナリスト
自動化の重要性について、SentinelOneのセールスポイントに関連して具体的にお聞きしたいと思っています。
そして2つ目は、両社の価格差についてです。彼らは低価格のソリューションで御社と競っています。価格は販売プロセスにおいて重要な要素ですか?

ジョージ・カーツ -- CEO
センチネルを含むどの競合他社よりも圧倒的に自動化が進んでいます。だからこそ、製品を簡単に導入でき顧客のコストを削減できるのです。我々のサービスはマルウェア製品から出発してツギハギでつくったわけではありません。ゼロから構築しました。
私たちは価値を重視して販売していますが、製品の機能を評価されているため、高い価格帯でも日常的に勝利を収めることができます。マシンを爆発させることもありません。スケーラブルだからです。
Fieroとフェラーリは違いますよね。私たちはたまたまフェラーリのモデルであり、多くのお客様がそれを望んでいるのです。

グレイ・パウエル -- BTIG -- アナリスト
年初にマイクロソフトに対抗して新たな顧客を獲得できる可能性について、皆さんかなり期待していました。今年のセキュリティ分野では、マイクロソフトに関する良いニュースはありませんでした。この機会をどのように捉えていますか?

ジョージ・カーツ -- CEO
マイクロソフトは、競合他社として真剣に取り組まなければなりません。お客様の監査委員会では、「モノカルチャーのリスク」について多くの議論がなされていますが、お客様は一つのカゴに卵を入れることをますます嫌がるようになっています。だからこそ、私たちには大きなチャンスがあると思うのです。

マイク・ウォークリー -- キャナコード・ジェニュイティ
新規顧客が選択したモジュールの平均数を、1年前と比較して教えていただけないでしょうか。

Burt Podbere -- CFO
当社では、各顧客が提供したモジュール数などの具体的な数字は公表していません。しかし、4つ、5つ、6つ以上のモジュールをお持ちのお客様の割合は、それぞれ66、53、29となっています。これは前四半期に比べて増加しています。これは、プラットフォームを継続的に販売する当社の能力を証明するものです。

まとめ

センチネルワンの話が出るとナーバスになるようですね(笑)。
CEOは元々マカフィーのCTOですから技術に対する自信とこだわりが強く、価格帯の低い市場を得意としているセンチネルワンと比較されるのが面白くないのかもしれません。とは言ってもセンチネルワンはNVIDIAをクライアントに持っているので素晴らしい技術力なのだと思いますが。
事業は至って順調ですが、センチネルワンの成長率はクラウドストライクよりも高いですし、クラウドストライクの成長率が低下してきていることも気になるので、是非こちらもご確認ください。


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