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別マチポーチの作り方(その1)


↑これの作り方を書いてみたのですが
長くなってしまったし写真もわかりづらいかもです・・・

記事が長くなってしまうので、
表地を作る記事(この記事)

裏地を作って仕上げる記事(続きの記事)↓

で分割しています。


どうでもいいんですが、今回は大まかに6個の工程になってるので
ちょっと目次をつけてみました(ちょっとやってみたかった)



1.最初の準備

表になる布と内側になる布やファスナーなどを用意します。

表の布はこのチョコレート柄を使います!綿オックスです。特に上下がない柄なので、型紙通りに切って使います。

柄の方向が決まっている場合は、切り方を工夫したり柄の方向が合うようにはぎ合わせてくださいね◎
上の白いものは接着芯です。表地の布には接着芯を貼ります。
接着芯の厚みはお好みでいいのですが、私は中厚を使ってます~。
薄手のものだとできあがりがヘニャヘニャになってしまうので…。
ファスナーは20cmの長さのものを使います。
今回は家に余っていた長いファスナーを切って使っているので、20cmとして売っているファスナーと違って下止め金具がないのですが、作り方は同じなのでこのまま説明していきます◎
左側にある小さい2つの物体はタブとして使うポリエステルのグログランリボンです。1.5cm幅のリボンを6cmに切った物を用意しました。
ちなみにタブとはコレのことです。

ファスナーの両側についてるコレ

もちろん共布でタブを作ってもOKですよ!
タブがあるとファスナーを開け閉めするときに反対の手でタブをつまむことができるのであるとちょこっとだけ便利です。
もちろんタブをつけなくてもちゃんとポーチになるので、つけるかつけないかはお好みで◎


そしてポーチの内側になる生地(裏地)がこちら↓
くすんだピンクのチェック地です。綿のシーチングだと思います!

こちらには接着芯は貼りません。
個人的に、裏地はシーチングとかシャーティングとかスケアとか、あまり厚みのない生地のほうが作りやすい気がします!
ちなみに裏地の作り方は別の記事になります。


裏地も表地も生地の裏側には出来上がり線(ミシンで縫う線)を描いておくと
あとからパーツ同士を縫い合わせるときに便利です。
そして型紙通りの合印も忘れずに描いてください。

左の写真、ちょっと見づらいですがピンクの線が出来上がり線や合印です。

出来上がり線と合印の他に、中心の印もつけてください。
口布の生地と合わせるためにファスナーの裏側の中心にも描いておいてくださいね。


2.ファスナー部分の下準備

ファスナーと口布のパーツの生地を縫い合わせるための準備です。
ファスナーの出来上がり幅が1cmになるように縫うわけなのですが…

(ちなみに出来上がり幅が1cmとはこういうこと↓)

今回使うファスナーは幅が約2.4cmで、必要な出来上がり幅の1cmを
確保してしまうとぬいしろが左右7mmずつになります。しかし!

簡略化したファスナーの図です……

口布のパーツのぬいしろが1cmなので、3mm足りないということになってしまいます。なので…

口布パーツの端から3mmずらしたところにファスナーを縫い付けて辻褄を合わせるということをします。
口布パーツの表側に端から3mmの印をつけます。写真の緑の線です。(線じゃなくても点を少しずつ打っていくのでもいいですよ。)

今回は2.4cm幅のファスナーを使用するので3mmずらすということになりましたが、使うファスナーの幅によって調節する幅が変わります。
口布のぬいしろである1cmからファスナーのぬいしろの大きさを引いた分の数字がずらす幅の大きさになります。
ご用意いただいたファスナーの幅を測って計算してくださいね~


3.ファスナーと口布パーツを縫い合わせる

①先ほどの工程「2」でつけた3mmの印に合わせて
ファスナーを待ち針やクリップを使って中表に仮止めします。
このとき、ファスナーの中心と口布の中心が合うようにしてくださいね。

②ぬいしろ1cmで縫う

あくまでも口布を基準としたぬいしろ1cmで縫ってください!

今回はわかりやすいように青い糸で縫っていきます!
みなさんが実際に作る際は布の色や柄に合わせた色の糸を使ってくださいね。

ぬいしろ1cmで縫った裏表はこんな感じです

ちょっとずれて縫い直した部分がありますがw
この縫い目は最終的に見えなくなるので仕上がりに響くことはありません。
ぬいしろ1cmの部分をまっすぐ縫えていれば縫い直しても大丈夫ですよ!

③広げて表面からステッチをかける

中表にして縫い合わせたので、広げて表を上に向けます。
ぬいしろは口布側にたおしてアイロンをかけて整えます。

アイロンをかけた状態。

ファスナーとの境目から1~2mmのところにステッチをかけます。


画像の空白大きすぎて草

これでファスナーの片側は完了!
もう片方も同様に縫います。

先程と同様にぬいしろ1cmで中表に縫い合わせる→
広げてアイロンをかける→ステッチをかける


これでファスナー部分はできました!
ファスナーの幅もちゃんと1cmです。

9mmとか1.1cmになったりもしますが
1ミリ程度なら誤差の範囲でいいと思います…!

この段階でファスナーがちゃんと動くか確かめるといいと思います。
ファスナーの下止めパーツが無い場合は、スライダーの金具が取れないようにだけ気を付けてくださいね~

あ、あとこういうファスナーのパーツのちょろっとはみ出しちゃった部分(端っこのギザギザの部分とか)が気になるならこの段階で切っちゃって大丈夫です。
(この段階で切らなくてもどのみち後で切っちゃいますが…)


4.タブをつける(つけない場合はとばして工程5へ)

①タブにするリボンを半分に折り曲げる。
今回は折り曲げた状態が戻ってしまわないように黄色いしつけ糸で縫いとめています。


②折れ曲がっている側が内側になるようにして、工程3で作ったパーツの端に配置し、ぬいしろ1cmで縫う。

ファスナーを基準にして真ん中になるように。

ちなみに!
このファスナーを閉めたときにスライダーがある側はこのように隙間ができていてタブを付けるときどうにも縫いにくいので、こんな感じに適当でいいのでしつけ糸でぐるっと縫って固定するとだいぶやりやすくなります!

ぬいしろ1.5cmより外側を縫ってくださいね。

両側がこんな感じに縫えればOKです!↓

この縫ったところはあくまでも仮止めで、完成した時に全く見えなくなってしまうところなので、縫い目自体は大きくズレなければ少し曲がってしまっても大丈夫ですし、ミシンが難しければ手縫いでやっても問題ないですよ。
タブさえまっすぐつけられれば大丈夫です!


5.おもて地Bと縫い合わせる

工程「4」(タブ無しの場合は工程3)で作ったファスナーのパーツと『おもて地B』の生地を縫い合わせ、ポーチの"マチ"となる部分を作ります。

①『おもて地B』と中表に合わせて、まち針などで固定する。

ぬいしろ1.5cmで縫う。1cmじゃないです!!ここは1.5cmのところを縫います!!(大事なことなので2回)

※※注意※※

縫う線の上に、こういったファスナーの金具や樹脂でできた固い部分がないか確認してから縫ってください!
こういう固い素材にミシンの針が当たるとミシンが故障したり、針が折れて怪我をする危険性もあるので一段と気を付けて縫いましょう~。

というわけで1.5cmのところを縫いまして…

両側を縫うとこんな形になります↓


③両端の1.5cmの幅のぬいしろが1cmくらいの幅になるように余分な部分を切り落とします(目分量でかまいません。)

8mmくらいになったけどヨシ!


④ぬいしろを『おもて地B』側に倒してアイロンをかけて整えます。

表側から、境目から1~2mmのところにステッチをかけてください。

両側ともこんな感じになればOK!↓

こんな感じに輪なりますよ

この段階で、変なところを縫ってしまってないか、ファスナーは問題ないかなど確認して、OKであれば次の工程に進みましょう~!


6.おもて地Aと縫い合わせる

①「5」の工程で作った"マチ"のパーツの合印のあたりに切れ込みを入れます。カーブに合わせやすくするためです。
…なんだか文字に起こすと伝えにくいのですが、先程まで作っていた輪っかのパーツの方に切れ込みを入れます!おもて地A(角が丸い四角のパーツ)ではないです!

1つの合印につき5~6くらいかな?と思います。
こんな感じで切れ込みを入れてください。出来上がり線を切らないように2mmほど手前までにしてください~。
8つ合印があるので、すべての箇所をこのようにしてください。
切れ込みの数や幅がきっちり決まってるわけではないので、途中で足りないかな?と感じたら足してもかまいませんよ!



②マチのパーツとおもて地Aを中表に合わせてまち針やクリップなどで固定する。
このとき、ファスナーはあけた状態の方がいいです。
合印や中心の線が合うように、ちょっとずつ固定していってくださいね。

なんのこっちゃ??みたいな形状になります。

それと…

合印だけでなくこんな感じで出来上がり線(ピンクの線)がどちらの面からみてもきちんと合うようにしてくださいね~。

これをいっぺんにグルっと一周縫って美しくできるのが理想ですが、まち針をたくさん打つので手に刺さるのも怖いと思いますし、
なによりこの工程での縫い目は最終的に外からも中からも全く見えなくなってしまうので
2分割、4分割などにして少しずつ進めていっても問題ないですよ!
(私もいつもそうしていますw)


③縫い合わせる
変な形だしまち針もたくさんでちょっとやりづらいですが!!がんばって縫い合わせていきます!!!
接着芯を貼っていることもあってか、角の部分は特にズレやすいので
ゆっくり縫いましょう◎

表と裏でミシンの縫い目がズレちゃった!!となっても、先ほどお伝えした通り見えない部分の縫い目なので、ズレてしまった部分だけほどいてどんどんやり直してください!型紙の制作者である私も表地に関してはよくやり直してますw
生地がボソボソグチャグチャになったり接着芯がめちゃくちゃにならない限りは問題ないと思うので、何度でもトライしてみてくださいね。

あと、どんなズレ方かにもよりますが、1ミリくらいのズレは許容範囲かな~と思ってます!


…まずは片面縫い合わせられました~
どちらの面からみても、できあがりのピンクの線からズレがほぼない状態ならバッチリです!

やり直しの痕跡がたくさん…w

(どうでもいいけど途中で青い糸が尽きてしまって紺色に変えてます)

さらにもう片面も縫い合わせてこんな感じ。
2回目の面を縫い合わせる際は絶対にファスナーを開けた状態にして縫い進めてください…!表面にひっくり返せなくなるので…;;


④表に返して確認してみる

この段階ではまだしっかり形を整えなくてもいいですが、不具合がないかを確認します。
これだけでもかなりポーチっぽいですね!


⑤裏返しに戻して切れ込みを入れる
不具合がないことを確認出来たら、また裏返しに戻します。

おもて地Aのカーブの合印のあたりに部分に切れ込みを入れます。
(入れなくても大丈夫なんですけど、私はやるようにしてます~)
大体1か所につき3~4個の切れ込みを入れたらいい感じかと思います。
縫った糸の2ミリくらい手前まで。
ほかの部分や糸を切ってしまわないように注意してくださいね!
これも合印がある8か所、すべて同じようにしてください~。


これで表地は完成です!!!
表地が出来たなら裏地は簡単に感じると思います~!

裏地と仕上げは別の記事に続きます!