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2時間弱のバカンス

※画像の温泉は行ったことあるけど、今回行ったところじゃないからね。


月曜日だというのに次の日が祝日、

やることはいっぱいあるけど、少し気分を変えたいなあ。

ということで、家から夜道を歩くこと20分、

いつものごとく1人でスーパー銭湯に行ってきました。


幼いころ、アレルギーで外食もできず、キャッチボールもろくにできないような運動音痴であり、かつ騒がしいところも好きでない、

そんな子どもに父親がコミュニケーションを取りたかったのでしょうか、

よく「喫茶店」と「銭湯」に連れて行ってもらっていました。

そのまま2つとも趣味になってしまっています。ありがとう、父親。


近頃のスーパー銭湯は、源泉かけ流しとか、炭酸泉とか、浴槽にいろいろ種類が増えて、

だいぶ楽しめるようになってきたよね。


僕が大好きなのは、特に晴れの日の夜に入る、露天の壺風呂なのです。

淵に足をかけて、ちょっと浮力で浮きながら夜空を見上げる。

特に寒い時期は冷たい風が吹いているので、浴槽の温度が少し高くても、

足にひんやりとした風が吹いて気持ちいい。

頭を空っぽにできる、至高の時。


あるいは、何となく聞こえる、周りの会話を盗み聞いてもいいよね。

ノンケ(注、異性愛者)だな~と思うのが、風俗の話とかしてたりとかね。

一歩間違えると環境型セクハラなんですけど、と思いつつ、

美味しいっちゃ美味しいので聞いてしまいます。


東京の端っこから埼玉に最近引っ越した僕は、

たかが数Kmしか離れていないスーパー銭湯の客層がこんなにも違うのか、と驚いています。

電車で気軽に行ける東京のスパ銭は、サラリーマンや学生が多かったのですが、

駅から20分も離れ、車客メインの埼玉のスパ銭は、体育会系の学生やガテンの人が多いような印象。

この客層の特徴は、近くに工場が多いのも理由かもしれません。

もちろん、容姿の違いというのも如実で。

ゲイの僕としては、もちろん好み好みじゃない、という話にもなるんだけど、

それはまた別の機会よ。


さて、1時間くらい入ったところで、夜もだいぶ更けてきました。

瓶牛乳を飲み干すもよし、時間があればチルアウトのようなリラクゼーションドリンクを飲みつつごろごろするのもよし、

再び来た道を戻ります。


身体がふわふわしている。

時折吹く風に春が香り始めた近頃、ヒートテックにシャツ重ねるだけだとまだ寒いですが、

パーカーを羽織れば、ちょうどいい。

そして、BGM



ああ、気障~~~~!!!本当に、気障。

でも低気圧の日に聞く研ナオコばりに、心模様とマッチング。

無敵。


遥か空に旅客機 音もなく 公団の屋根の上 どこへ行く         誰かの不機嫌も 寝静まる夜さ バイパスの澄んだ空気と 僕の町     (エイリアンズ ― キリンジ)

「エイリアンズ」は、

「郊外」というモノカルチャーな場所を舞台にした、

余所者(エイリアン)である2人だけのラブストーリー。


もうずいぶん前、この歌をめちゃくちゃうまく歌う男に出会ってね。

それはそれはもう、抱いてくれって思ったのよ。

原曲も大好きだけど、秦基博の方がタイプだから、今日は秦基博バージョンでお届けします。


そんなこんなでね、20分の道のりもあっという間です。

トータル2時間弱くらいの、合計金額900円の現実逃避。

コロナ禍で旅行もいきにくいし、平日ならば人もそんなに多くないので、

こんなエスケープもいいのではないかしら。


みなさんもどんなエスケープの仕方があるのか、機会があったら教えてくださいね。


※ちなみに帰り道、花粉のせいで鼻水が止まらなくて、マスクの下に赤鼻のエイリアンがいたのはナイショの話。


ゾウチクコウジ





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