後妻業のあの女

Twitterは込み入った話をするには向いてないので、気になったことを整理するためにまとめてみたいと思います。(※ちなみに映画「後妻業の女」とこのエントリーは直接関係ありません。)

『殉愛の真実』に出てくる温井メモが偽物なのは数々の証拠から明らかになっている(『殉愛の真実』をどうぞ。)ので触れる事自体がアホらしいと思っていたのですが、最近『後妻業』を読んで、「たかじん氏の後妻って詰めが甘かったんだなー」という感想を持ちましたので、彼女が『nextたかじん』を見つけた時に今後の後妻業の参考になれば、という思いで書いてみようと思います。

参考;<温井メモで暴かれる真実と百田尚樹氏を待ち受ける最悪の事態>

http://galapgs.com/2015/02/27/nukui-memo/

ということで、たかじん氏死後1ヶ月後、待ってましたとばかりに桃山学院に乗り込み、さくら氏は寄附放棄を迫りました。1回目の面談で難色を示されたので2回目にいわゆるたかじん氏が書いた(とされるw)「温井メモ」を持参したわけです。

メモを見ればわかる通り、脱税する気満々ですw(しかも「温井へ」とあるのに、便箋でなく大学ノート。大事なさくらさんの事をお願いする大事な大事な内容なのに大学ノート。いや、せめて療養中なので、色々走り書きをして愛用(?)していたとされるリングノートならまだしも…。)

「OSAKAあかるクラブ」http://akaruclub.jp/ への寄附についても上記同様、一言で言えば「戻さんかい!」というやりとりがありました。

ワシの疑問点として、

「仮に戻すことに同意したとして、それは相続財産に戻るだけの話なのに、まるっとさくら氏の財布に戻ってくると考えていたのか。」

まさかそんな事はないだろうと思ってました、常識的に考えて。ここからは推察ですが、常に想像の斜め上を行くさくら氏のことですので、後の事は考えずとりあえず自分の財布に直接入れようとしていた可能性も考えられますね。そして瞬間湯沸器、あ、いけね、百田尚樹は寄附放棄についてはこんな事を言ってます。

<百田尚樹氏 やしきたかじんさんの妻に対する週刊誌記事を猛反発>  http://news.livedoor.com/article/detail/9587785/

けど、放棄を迫ったのがバレちゃったので後付けの言い訳だと思います。どうせ後妻から「生活が大変なんですぅー」とか言われて色ボケで馬鹿だから味方したんでしょう(推察ですよ)。さすがに思いつきで書いた(推察です)「温井メモ」の指示通り直接財布に入れるような事をするのはまずい、というくらいの常識はあのハゲも持ってるんでこういう逃げに出たんでしょうね。私もハゲの立場だったらそう言い訳すると思います!わかりますよ!!!遺言に「娘に一切相続させない」と入っていたのをハゲが知っていた上での悪質な言い逃れです。

ハゲはこう言ってます。

【繰り返すが、遺言書が無効になれば、未亡人の遺産受取額は、倍以上になる。つまり彼女が本当に金目当てなら、あんな遺言書は作らせなかったろうし、死後も「遺言書は無効だ」という長女の主張に乗っかったはずだ。】

いいですか、相続は「相続人が納得してないから、被相続人の遺言状は無視して相続人皆が納得する内容に変更していいよ」という話にはなりません。今回の公正証書で作った「この遺言書」が無効になるとしたら、裁判所がそう判断するにあたる理由はいったい何か。

たかじん氏が朦朧とした状態で遺言書を作成させた、その作成者一味に矛が向くことをハゲはわかってるんでしょうか(ニヤニヤ)。そうなった時点で後妻は欠格じゃん、って話ですよ。ハゲったら、思いつきでテキトーな事言うので、こちらとしては有り難い限りです、ありがとうハゲ。

かつて後妻は相続財産の確定時に「金庫の中の現金を自分のもの、という事にしてくれ」と主張したそう(『殉愛の真実』より)ですから、相続や寄附の放棄に関する知識が薄いことは否めません。普通だったら「えー、そんなの通用すると思ってんの?」というような事が後妻の人には通じないようですね。この「普通だったら」というバイアスがかかっている事が事を見にくくしている、これが殉愛騒動には多々見受けられるように思います。

ちなみに『後妻業』の主人公も夫の死の2ヶ月前に、公正証書で「後妻の自分が遺産総取り」っていう遺言状を作成してるんですよ。もう私、おかしくておかしくて。

いろいろ後妻側に都合の悪い事がバレてしまったので、寄附は遺言通り実行されることになったみたいですが、仮に遺贈が放棄されていたら、その財産はどうなるのか?後妻の言うとおり別に財団を作って云々ということが可能なのか?これについては、今回遺言自体に特段に定めがありませんでしたので、まずは通常の相続財産に戻るだけです。

参考;http://www.ac-yuigon.jp/advice/advice05/answer35.html

そこから相続人が新たに財団を作りたければ相続したカネで好きにしたら、ってことです。相続税を確定するために、相続財産をすべて把握する必要がありますので、仮に「温井メモ」で指示された内容で寄附を放棄してもらったことにしたとしても税務署にはまず通用しないでしょう。百田尚樹の「税金をたくさんとられるから新財団云々」という言い訳がおかしい(そもそも新財団は「遺志」じゃねーし)、というのもこれでわかるはずだと思うのですが、いかがですか。

どうも一連の騒動からさくら氏の言動を考察するに、娘さんの遺留分についての知識が薄かったのが読み取れます。…ええ、今まで訴訟業はやったことがあっても相続を含む後妻業は初めてですものね、わかります、わかりますよ、相続って財産あってもなくても色々大変ですよね!!

死後1ヶ月の時点で寄附を放棄しろ、と桃山学院やあかるクラブに迫る前に他にやることがあるだろう、というツッコミはしないでおきましょうか。目先のカネに目が眩んだ故、慌てて何も考えないで動いた結果が大やけど。遺留分も含めて動産・不動産のバランスを考え、どうすれば自分が有利になるように良き遺産を取り、不利な遺産を親族に押し付けるか最適化するのが、ガチ後妻業です。優秀な税理士が必要だとさくら氏は学んだはずですし、この学びを生かしていかれるのではないでしょうか。『nextたかじん』を見つけた、その時のために…。


※私自身の知識と経験を総動員して書きましたが、もし相続法上の解釈の不備がありましたら、ご指摘頂ければと思います。もし名誉毀損で訴えられたら、大学の時の同期の弁護士2人に弁護をお願いし(おカネがあれば的場氏にお願いしよう笑)、反訴もセットにする予定です。ちなみに「温井メモはホンモノだ!」という意見は受け付けませんので悪しからず。


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