マガジンのカバー画像

明日をなんと呼べばいい

108
三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
運営しているクリエイター

#短歌

誰にしも見上げる頃があったのに
          いつの間にか居丈高になる
#風見office #風見かおる #短歌

この日々に息つく暇もなくてただ
         間違えたことすらわからない #風見office #風見かおる #短歌

我が今日はここに経つ日を断ち燃やし今日を燃やして明日を創った

過去を犠牲に今日を迎えた。今日のこの身を燃やして明日を創った。 #風見office #風見かおる #短歌

俺たちのゆうべの彼方夢は朝あさ見る夢は深く生きゆく
#風見office #風見かおる #短歌

腹が鳴るコーヒー飲んで眠れぬ夜頭の中でひとり相撲を
#風見office #風見かおる #短歌

世の人はわれをなんとも言はばいえわがなすことは我のみぞ知る
坂本龍馬

かの人はわれ思わざるこころ持つ故に我とてわが道を行く
風見かおる
#風見office #風見かおる #短歌 #坂本龍馬

なにを言いなに為すべきか迷えども行くべき道は変わらず進め

たとえども犠牲にするは我が明日で今日を生きるもそれは我のみ

果てしない孤高の果てにあるものはただの孤独と墓石に消える
#風見office #風見かおる #短歌

時くれば叶うと神はいうけれど叶わざりけり僅かな想い
#風見office #風見かおる #短歌

行き詰まる想いの中で交差する月雪かげは幻想の人

留まるも待つも互いの想いならあなたを想うことなかりけり

つくづくと愚かしくなるわが心唯それだけに愛しくもある

悲しくも伝わらぬのはわたくしのくだらぬ愛の方便のせい
#風見office #風見かおる #短歌

その園のそば立つ小川小風吹きささやく音の響き静かで

父母の遠き田舎に思い立ち覚えることは服揺らす風

夢に見る二人並びて手を繋ぐ机の上の無人写真に #風見office #風見かおる #短歌

ある年の秋捨て遭うた冬の香に目覚めるほどに萌ゆる紅葉
〔ある年の短い秋の終わりに冬を感じていると目の覚めるように芽生えた紅葉に出遭った〕
別解釈
紅葉は芽生えるものではないので『隠れる恋心』とも解釈して頂けます。
『遭うた』は逢うとも。 #短歌
風見office