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明日をなんと呼べばいい

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三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
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2020年1月の記事一覧

誰にしも見上げる頃があったのに
          いつの間にか居丈高になる
#風見office #風見かおる #短歌

この日々に息つく暇もなくてただ
         間違えたことすらわからない #風見office #風見かおる #短歌

我が今日はここに経つ日を断ち燃やし今日を燃やして明日を創った

過去を犠牲に今日を迎えた。今日のこの身を燃やして明日を創った。 #風見office #風見かおる #短歌

朝顔

朝顔

来る日々がいかな明るい朝であれ一人見る影の侘しさとは

潮風や枯れる心をさざ鳴いて抱きゆく胸に月を満たして

社会の扉

ある人は電車がホームに入る時死神が来たと歩み寄せる

遠くから鉄を鳴らして進み来る社会を乗せた悪なき恐怖

酔いどれの土塊だったサラリーマン吊革にただ絡みて踊る

片手電話項垂れて泣くあの人急げ頼むと車窓を叩く

帰宅路のいつもの駅の戸が開けばわたしは誰とも無関係だった