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母子同室の意味を知る

長女が産まれ体が少し落ち着いた頃から母子同室が始まった。今回の出産は想像以上に体の負担が少なく出産の翌日から晴れて赤ちゃんと同室で過ごせることになった。 

というのも1人目の長男を出産した際、体のダメージが大きく同室どころではなかったからだ。
貧血と血圧重症による頭痛やダルさ、点滴を繋いだまま動けずトイレにも行けず、座る際もドーナツクッションを使って時間をかけてやっと座る、という有様だった。ひたすら寝て、少し食べてを繰り返しまさしく療養という数日を過ごした。
母乳は助産師さんの力を借りて何とか搾り出し、哺乳瓶に大切に保管していた。休息の合間に母乳をあげる時だけ長男を抱っこしたが、初めてのことで抱っこするだけでもオロオロして緊張したことを今でも覚えている。
そして、長男は黄疸の治療で小児科に入院した為より一緒に過ごす時間が減り、哺乳瓶に入れた母乳を握りしめて小児科病棟に持っていく時に青い光に包まれて治療をしている長男を見ることができた。
出産がとても大変なことは様々な情報から知っていたが、産後にも大変なことが待っているなんて聞いてないよー!と思いながら過ごした入院生活だった。

という経緯があり、2人目にしてほぼ初めて母子同室がスタートした。
タイミングを見て助産師さんがカートのようなものに入った赤ちゃんを連れてきてくれる。はい、どうぞ〜!と言われても私はこれから何をしたらいいのだろう??と思いつつまずはじっと眺め、パシャパシャとスマホで撮影してニヤニヤしていた。
時間になったら母乳をあげ(最初は母乳が出ないので吸う練習もかねて)しばらく抱っこしてまたニヤニヤしていた。
ある程度スキンシップを楽しむと、そこからすることがなくなった。だんだん抱っこをしている腕も疲れ始め、取り敢えずカートに戻すとスヤスヤと眠り始めた。眠ってはいるが本当に息をしているのか気になり何度も呼吸を確かめつつ私も眠りにつく…というようなことを繰り返し、赤ちゃんが側にいることに少しずつ慣れていった。

母子同室というとずっと赤ちゃんのお世話が待っているかと思っていたが赤ちゃんはほとんど寝ているので、一緒に過ごすことに慣れる・退院後の過ごし方をイメージする大切な時間であるとうことを2人目の出産にして初めて感じ、ゆるやかな温かい気持ちの入院生活を過ごすことができた。

そして退院後はてんやわんやの2人育児が始まるのであった。

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