年越しならずの文字たちへ
書きたいことは山ほどあるし、今にもぷつっと弾けた毛穴から言葉が垂れ落ちそうでもある。鳥肌が立ったように毛穴は膨らんでいるのに、それが外気に触れることを皮膚の硬直が許さない。一月も半ばとなり"2024年"はケロリとした顔で世間に馴染みつつあるが、わたしは今でも書類に"2023"と書いてしまい、2024年の足手纏いとなっている。毎年食べていた年越し蕎麦を食べなかったせいだろう。私のメモには2023年に産み落とされた3000字余りの言葉たちで生き生きとしており、着地場所を失ったそれ