見出し画像

博物館めぐり【国立歴史民俗博物館・原始編】

みなさん、こんにちは。以下、歴博に行った際の日記に加筆・修正を加えたものです。

歴博の第一展示室(先史・古代)の部分が新しくなったということで車で向かう。人類が日本列島に入り、打製石器を用いる旧石器時代、温暖化に伴い食生活が格段と豊かになった縄文時代、稲作が本格化する弥生時代、豪族らによって古墳が造営されたヤマト時代を経て、律令国家が建設されるまでの展示だ。港川人骨やナウマンゾウの模型などを見ると、当時のイメージがわく。なにより人形がリアルだ。石器を見る子どもの模型はあまりにもリアルでいまにも動き出しそうだ。石器より人形に目がいってしまう。

画像1

この辺りの分野は、かなり研究が進んでおり教科書記述と異なることが多くある。模試の作成などでは気をつけなければならない。例えば、「旧石器」時代に磨製石斧が使われていたり、黒曜石の交易が行われていたりと。教科書は「打製石器のみを用いた旧石器時代」という表現のはずだ。

あと勉強になったのは水稲耕作の伝播について。

画像2

青森県の砂沢あたりにかなり早い段階で伝播していたと。水田跡で有名な静岡県登呂遺跡よりも早いのは知らなかった。そういえば、慶応法など複数の大学で砂沢を問うていた。なるほど、注目すべき遺跡だから出題したということか。

あとは、環濠集落の遺跡として有名な神奈川県横浜市にある大塚遺跡のジオラマ。壁に立てているのが面白い。真上から見た様子を見せたいということか。

画像3

世界遺産となった沖ノ島だけの展示室ができていた。馬を飾るペンダントや、西アジアでつくられた器の一部など。

画像4

当時の海を通じた交流の様子をうかがい知ることができるいい展示だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?