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教科書の読み方〜「分かる」から「出来る」へ〜

教科書の読み方〜分からないこととの格闘〜では、「教科書を読み進めていくなかで分からないことと出会ったらどうするか」という点について説明しました。しかし、「分かった」というのは、あくまでも第一段階です。

「知ること」と「分かること」は違います。

さらに、「分かること」と「出来ること」は違います。

皆さんの最終目標は、本番の入試問題で合格点を獲得できる実力をつけることです。教科書を読んで分かったからといって、問題を解くことができるとは限りません。近年の入試問題は多様化しています。論述問題であったり、正誤判定問題であったり、年代整序問題であったり、資料問題であったりと、様々です。一問一答のような単語のみを問う問題だけではありません。(なお、単純な歴史用語を問う問題であっても類推力を要するものはあります)

「分かる」から「出来る」への飛躍に必要なこと。いうまでもなく、それは問題演習です。教科書学習の際、問題集の項目を念頭において、教科書を読む範囲を設定するといいでしょう。たとえば、「今日はこの奈良時代の問題をやろう」と決めたら、奈良時代に関する教科書記述を読み込み、問題と向き合う。そして、もう一度教科書記述に戻る。その際、問題で新たに気づいたことや、誤解していたと分かったことなどを教科書に書き込むといいでしょう。

教科書→問題演習→教科書

を繰り返すことにより、「分かる」を「出来る」に飛躍させることができます。

なお、問題集を選ぶ際は、

①実際の入試問題を使用②バラエティに富んだ出題形式③充実した解説

を重視して選ぶといいと思います。

なお、拙著『徹底攻略!GMARCHの日本史―学習院・明治・青山学院 立教・中央・法政 (駿台受験シリーズ)』はそれを意識して書きました。あとは、塚原哲也先生の『体系日本史 (体系シリーズ) 』もかなりオススメです。

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