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推薦図書

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個人的な推薦図書をまとめています!
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#働き方

建設的な場にするために心がけたいこと

日本最大級のボランティアプロジェクト「ふんばろう東日本支援プロジェクト」が大きくなっていく中、立ち上げ人である西條さんが、参加者に対して【重要:建設的な場にするために心がけたいこと】を送っています。 あらゆるチーム/組織のコミュニケーションに通じるものだと思うので、紹介したいと思います! (1)質問は気軽に、批判は慎重に 「批判をしてはいけない」ではなく、「批判は慎重に」というのが重要かなと思いました。 (2)抱えてから揺さぶる オフラインではできることが、リモートでは

江戸はネットワーク

平賀源内はある文集で、こう書いたそうです。 論語の「徳、孤ならず、必ず隣有り」(意味:徳のある者は孤立しない、必ず同じ類の有徳の者が出てこれを助ける)をもじっており、「徳ある者も集まるが、馬鹿もまた集まり助け合う。天明文化は、賢人ならぬ馬鹿が寄りあつまって出来た文化だ。」という意を込めています。 「エレキテル」のイメージが強い平賀源内ですが、同時にネットワークを文化/学問の進歩に応用した人でもあります。 今回は、平賀源内も活用した江戸のネットワークについて書いていきます

ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

↑の本の原著「The Alliance: Managing Talent in the Networked Age」の出版が2014年。 豊田章男会長(トヨタ自動車社長)が終身雇用の限界を述べる5年前です。早い。 昨今では、リモートワークも相まって、組織と個人の関係性はさらに変化しています。 今回は、そんな今だからこそ注目したい一冊。「ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」を紹介します! 本書のテーマ本書のテーマは、組織と個人が(終身雇用

働かないアリに意義がある

こんにちは。「アリとキリギリス」の話は、もともと「アリとセミ」の話だったとか。たけぶち(@k_takebuchii)です。 さて、今回はこちら。「働かないアリに意義がある」を紹介します! 表紙の雰囲気から「怠け者に優しい本なのかなあ」と考えていたら、予想外にアカデミックな内容でした。 できるだけかみ砕きつつ、紹介していきます! 意外と知らない「ムシの社会」とは?「働かないアリ」について語る前に、そもそもムシの社会がどう回っているかを把握しておく必要があります。 ムシ

ヒトデはクモよりなぜ強い

こんにちは。クモといえば幻影旅団を思い出しちゃう、たけぶち(@k_takebuchii)です。 今回はこちら。「ヒトデはクモよりなぜ強い」を紹介します! 一見すると、生物学の本みたいですが、内容は組織モデルを「クモ」と「ヒトデ」に例えて、それぞれの特徴を比較するものです。 それでは見ていきましょう! 「クモ」と「ヒトデ」の違いとは?早速ですが、組織モデルを「クモ」と「ヒトデ」に例えるとはどういうことなのか? 結論から言うと、中央集権型組織(クモ)と権限分散型組織(ヒ

エンジニアリング組織論への招待④~学習するチームと不確実性マネジメント~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 久しぶりに「エンジニアリング組織論への招待」(著:広木大地さん)について共有します!! インプットの量が多いので、章ごとに重要なポイントをまとめていきます。今回は第四章「学習するチームと不確実性マネジメント」について。 第一章、第二章、第三章はこちら。 不確実性マネジメントとは?第一章から繰り返し述べられていることですが、本書のテーマは「いかに不確実性と向き合っていくか?」です。 本書では不確実性を以下の3つに

楽観的であいまいな空気と間柄。名著「失敗の本質」から学ぶ。

お疲れさまです。 感染リスクやコミュニケーションのストレス、先行きが見えない不安。いろいろネガティブな気持ちになりやすい時期かと思います。 こういう時は「なんで~ぐらいできないんだ?」「~はダメだ」「こんな時期に~するな」といった批判的な意見が拡散されがちです。 東日本大震災のときもそうでした。 今回、コロナウイルスに対する国際的な軽視はもちろん、組織レベルから個人レベルまで多くの失敗やミスがありました。これからも予期せぬ事態がおきるでしょうし、それに伴う失敗やミスが

人生は空騒ぎ。スタジオジブリ・鈴木敏夫に学ぶ仕事術。

見た瞬間にヒヤッとする。 SNS上が「自分」であふれる昨今、こういうことを言う人がいるんだなあと。就活で必死に「自分」を探していた僕には、耳の痛い言葉です。 鈴木敏夫はスタジオジブリの名プロデューサー。スタジオジブリを率いて、宮崎駿と作品を創り、世に送り出してきた。生半可な仕事じゃない。強烈な「自分」を出さなければ、やっていけなかったのではないか?不思議に感じた僕は、鈴木敏夫の仕事術について調べることにしました📝 自分を捨てる、他人を信じる鈴木敏夫は、アイデア出しから重

問題やミスは起きるものだから。憎むのではなく、受け止める組織を。

手を尽くしても失敗することがある。悪気はないのにミスしてしまうことがある。ミスる→フォローでメンタル削られる→ミスる。そんな負のスパイラルに入ることもしばしば。 最近、こんな記事を読みました。 組織を問題が起きないように、失敗しないように、失敗しないことが前提として運営するのか、問題が起きるのは当たり前、失敗も付きもの、という前提で運営するのかでは、組織の在り方は大きく変わるなぁと。 もちろん職業や職種によっては、ミスや失敗が絶対に許されない仕事もあります。「失敗やミス

エンジニアリング組織論への招待③~アジャイルなチームの原理~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 今日は「エンジニアリング組織論への招待」(著:広木大地さん)について共有します!! インプットの量が多いので、章ごとに重要なポイントをまとめていきます。今回は第三章「アジャイルなチームの原理」について。 第一章、第二章はこちら。 アジャイル・・・agile(鋭敏な)。本書では「チームが環境に適応して、不確実性を最も効率よく削減できている状態」を指しています。 アジャイルをするな、アジャイルになれ「agile(俊

エンジニアリング組織論への招待②~メンタリングの技術~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 今日は「エンジニアリング組織論への招待」(著:広木大地さん)について共有します!! インプットの量が多いので、章ごとにまとめていきます。今回は第二章「メンタリングの技術」について。(第一章はこちら) メンタリング・・・対話を通じて、思考力を一時的に貸し出す。相手の思考の幅を広げていくことで、歪んだ認知を補正し、次の行動を促し、成長させていく手法。 1.自ら考える人材を育むメンタリングは、自ら考える人材(自立型人

エンジニアリング組織論への招待①~思考のリファクタリング~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 今日は「エンジニアリング組織論への招待」(著:広木大地さん)について共有します!! インプットの量が多いので、章ごとにまとめていきます。今回は第一章「思考のリファクタリング」について。 リファクタリング・・・機能を変えずにプログラムコードをわかりやすく組み替えること。本書では、「思考の中で発生する無駄なプロセスを排除して、考えるときの指針をもつ」という意味合いで使われています。 1. 問題を「解決」するより重要

管理ゼロで成果はあがる ~管理をなくすことが究極のマネジメント~

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。 今日は最近読んだ「管理ゼロで成果はあがる」(著:倉貫義人)について共有します!! そもそもソニックガーデンとは?著者の倉貫義人さんが代表取締役を務める、株式会社ソニックガーデン。 実現したい組織をつき詰めていった結果、全社員リモートワーク、物理的なオフィスの撤廃、管理のない会社経営など、従来の会社経営にとらわれない先進的な取り組みを行っています。 本書のテーマ組織として圧倒的な結果を出すこと 働く個人が圧倒的に