せり 【芹】
せり 【芹】
【効き目】
むくみ、発熱、貧血、高血圧、肩・首こり、胃弱、ストレスなど
体の余分な熱を取り、水分代謝を良くするので、むくみの改善に効果的。血管を丈夫にして血行を促進することから、高血圧や貧血の予防や改善に有効です。ストレス解消や、肩こりやめまいを緩和する作用も。葉の形が似ているクレソンも、ほぼ同じ効能があります。ビタミン類、鉄のほか、粘膜を強化するβ-カロテンや、血圧下降に有効的なカリウムを含みます。せり(Japanese parsley)は、日本の山野に自生するセリ科の多年草です。葉・茎・根を食べることができ、和食には欠かせない香草や野菜として古くから親しまれてきました。特有の爽やかな香りとシャキシャキした食感が味わえるせりは、おひたしや鍋の具材として定番です。「春の七草」のひとつでもあり、七草粥の材料にもなります。せりという名前は、1ヵ所から競り合う(せりあう)ようにして生える生態にちなんで付けられました。せりの旬は、2~4月です。ハウス栽培されるものは1年を通して出回っています。施設栽培されたせりより、土耕栽培のせりや、山野に自生する野生のせりのほうが香りが強い傾向にあります。せりの主産地は、宮城県・茨城県・秋田県・大分県など。秋田名物の「きりたんぽ鍋」や、宮城県のご当地グルメである「せり鍋」の材料として利用されています。秋田県の「三関せり」、島根県の「黒田せり」、京都府の「京せり」などの種類があり、各地域で伝統野菜として栽培されてきました。秋田の三関せりには、鉄・カルシウム・カリウムといったミネラル類や、抗酸化作用のあるβ-カロテンが、一般的なせりより多く含まれていることが、秋田県立大学が実施した近年の調査でわかっています。
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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p35
なにわサプリ
https://naniwasupli.com/contents/japanese-parsley-2/
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